【班女(はんにょ)塚】【繁昌神社】
元の話は、鎌倉時代の説話集「宇治拾遺物語」に載っている。
宮仕えの娘が病気で死んだが、その葬儀で遺体を墓へ運んで気がつくと、棺の中はからっぽ。すぐに自宅へ戻ってみると遺体は元の妻戸口に横たわっていた。また運び出そうとするが同じこと。ついに、遺体は石のように重くなって動かなくなったという。家族はしかたなく、その場に塚を築いて娘を葬ったといわれる。
娘は班女といわれ、現在、その塚は下京区高辻通室町を西へ入った駐車場の奥にある。また、その塚の東10メートルほどのところには繁昌神社。商売繁盛、縁結びの神として地元の繁昌町で信仰を集めている。
繁昌神社の「繁昌」は「班女」が転訛したともいわているが、神社の横でちりめんの会社「多加楽」を経営している西端和美さんは「繁昌と名のつく神社は全国でここだけと聞いています。最近は氏子が10軒ほどになり、5月のお祭りも2年に1回になってしまいました」という。
呉服の町、室町の低迷や、マンション建設ラッシュによる町家の減少などが、氏子の減少にも影響している。でも、そろばん玉の根付けのお守り(300円)は景気回復を願う参拝者に人気があるそうだ。
《所在地》
京都市下京区高辻通室町西入ル繁昌町
(阪急電車・烏丸下車徒歩10分)
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