産経関西 産経関西-産経新聞大阪本社

■京都 千年の誘い

怖い話も転じて商売繁盛の守り神

【班女(はんにょ)塚】【繁昌神社】
  元の話は、鎌倉時代の説話集「宇治拾遺物語」に載っている。

 宮仕えの娘が病気で死んだが、その葬儀で遺体を墓へ運んで気がつくと、棺の中はからっぽ。すぐに自宅へ戻ってみると遺体は元の妻戸口に横たわっていた。また運び出そうとするが同じこと。ついに、遺体は石のように重くなって動かなくなったという。家族はしかたなく、その場に塚を築いて娘を葬ったといわれる。

 娘は班女といわれ、現在、その塚は下京区高辻通室町を西へ入った駐車場の奥にある。また、その塚の東10メートルほどのところには繁昌神社。商売繁盛、縁結びの神として地元の繁昌町で信仰を集めている。

 繁昌神社の「繁昌」は「班女」が転訛したともいわているが、神社の横でちりめんの会社「多加楽」を経営している西端和美さんは「繁昌と名のつく神社は全国でここだけと聞いています。最近は氏子が10軒ほどになり、5月のお祭りも2年に1回になってしまいました」という。

 呉服の町、室町の低迷や、マンション建設ラッシュによる町家の減少などが、氏子の減少にも影響している。でも、そろばん玉の根付けのお守り(300円)は景気回復を願う参拝者に人気があるそうだ。

《所在地》
京都市下京区高辻通室町西入ル繁昌町
(阪急電車・烏丸下車徒歩10分)


Web サイト内

□産経関西よりお知らせ

(c) Copyright 2006 The Sankei Shimbun. All rights reserved.
掲載されている記事・写真の無断転載を禁じます。著作権は産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産經・サンケイ)
「個人情報の保護」「著作権」「リンク」について / 免責事項 / 「新聞倫理綱領」「産経新聞社 記者指針」について