2008年3月26日
中国食府 双龍居 - いずみホール支配人・十川輝明さん
最良の油、食材で紡ぐ おいしさのハーモニー
「こんな値段で本格的な中国料理が味わえることにまず驚いた。多い時は、週に2、3回来ることもありますね」と、いずみホール(大阪市中央区)の支配人、十川輝明さん(57)は笑う。
多くの人でにぎわう天神橋筋商店街から東へしばらく歩くと、こぢんまりとした店構えの「中国食府 双龍居」がある。中国人オーナーの●(じん)広和さん(44)がにこやかに迎えてくれた。オープンから8年、食通が通う名店ひしめく激戦地、池田町にあって、週末には予約が難しいほどの人気店だ。「高くておいしいのは当たり前。私は安くておいしいものを食べて、喜んでもらいたい」と●さんは力を込める。
こだわりは、まず油。毎日新鮮な大豆油を使う。油料理特有のしつこさはなく、いくらでも腹に収まってゆく。さらに料理によってネギ油やラー油、ゴマ油など薫りの違う油を使い分け、繊細で多彩な味を表現する。
そして、近くの天満市場から仕入れてくる新鮮な食材の数々。豚肉は、すべて日南もち豚を使用するなど銘柄にもこだわりが。
ここで一番の人気メニューは「本格麻婆豆腐」。一口食べれば、辛さの奥にうまみや甘みがちりばめられ、実に味わい深い。すっきりとした後味は、山椒の風味だ。麻婆豆腐の概念そのものが覆される、と言っても決して大げさではない。
まず最初の一皿に、円い形の「卵焼き」を頼む常連も多い。外周はカリッと、中はふんわりと焼き上げられ、ひかえめな塩味がなぜかやみつきに。「大海老のマヨソース」は、自家製のマヨネーズがうま味を引き出し、半日煮込まれた「スペアリブの醤油煮込み」は、箸先でほろりと崩れる柔らかさ。そして、普段は中国料理では使わない旬の食材も採り入れる。「新鮮でおいしい食材なら、それを中国の料理法でどうおいしく召し上がっていただくか、常に考えています」と● さん。
良い油と調味料、そして手際の良さで素材から味のハーモニーを紡ぎ出してゆく。「料理は音楽と同じですね」。十川さんが思わず漏らした一言には、大いにうなずける。
◇ ◇
中国食府 双龍居 大阪市北区池田町10の11辰巳ビル1階 TEL06・6358・8808 営業時間は11時半縲怩P4時、17時半縲怩Q4時(日・祝は23時まで) 第1・3月曜定休 40席 ランチメニューは700円前後 夜のコースは1人2000円から 単品は「本格麻婆豆腐」(700円)、「大海老のマヨソース」(1500円)など 夜は要予約
●=革へんに斤
(2008年3月26日 20:22)
タグ:中国料理
Category:食べる人通う店
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