ビール熱闘甲子園 売り子販売 アサヒの牙城にキリン参戦
阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)の生ビールの売り子販売に来年からキリンビールが参入を検討していることが2日、分かった。今春、系列レストランを球場内に開設してビール販売量を伸ばすキリンに対して、生ビールの売り子販売権はアサヒビールが死守していた。キリンの“新規参戦”が実現すれば、ビール市場のトップ争いが甲子園球場でも展開されそうだ。
これまで甲子園球場のビール販売がアサヒの牙城だったのは、球場の親会社である阪神電気鉄道とアサヒのメーンバンクがともに三井住友銀行であるという理由が大きかった。
その関係に変化が訪れたのは、今年3月、球場の改装にあわせてキリン系の飲食店「ライブレストラン ファイア」がオープンしたことがきっかけ。同時に売店のビール販売を始めたところ、計50店の売店の90%がアサヒ限定だったのに対し、キリンの取り扱い店が半数近くまで増えた。
これに伴って、球場におけるキリンのビール販売は3カ月間で昨年の約10倍に急増。シーズン終了時には球場全体の年間販売目標の10万リットルを上回りそうな勢いをみせている。
キリン参入後、アサヒは球場内に点在していたビールの補給場所を3カ所に集約し、約250人の売り子を投入するなど、対抗する構えを示している。
ただ、キリンは球場のビール販売量を平成21年度に倍増させる計画を立てており、「売り子販売が不可欠だ」と水面下で関係者と交渉を重ねていた。
(2008年7月 2日 13:35)


