産経関西(産経新聞大阪本社公式ニュースサイト)

豆花 「お菓子工房 のいちご」(神戸市長田区

 

■豆腐のようななめらかさ「人のきずな」が隠し味

 

≪推薦人…料理店「川島しょう店」川島良弘さん≫

 

■材料にこだわる「台湾風パンナコッタ」

 ひんやりなめらかな食感の「豆花(トウファ)」は、夏にぴったりのスイーツ。「『花』という字に『ふわふわ』という意味があるそうなんです」。「お菓子工房 のいちご」(神戸市長田区)で腕をふるう三橋薫さん(43)の新作だ。

 「缶詰をほとんど使わず、無農薬や国産の材料にこだわる菓子ばかりですよ」。神戸の下町・長田で人気の料理店「川島しょう店」(同区)を経営する川島良弘さん(53)が、紹介してくれた。

 豆花のもとは台湾の菓子。三橋さん流にいうと「台湾風パンナコッタ」。国産のピーナツの皮をむき、水に漬けたものをミキサーにかける。牛乳、ショウガ、黒糖、塩を加えて複雑な味わいにし、さらに、かたくり粉、豆乳を入れ、よく混ぜて冷やす。豆腐のような食感の豆花の完成だ。

 「菓子は、材料が高ければおいしいとはかぎらない」が三橋さんの持論。「濃厚でコクがある」という豆乳は、近所の豆腐店で分けてもらう。下町ならではの、人のきずなに「のいちご」の味の秘密がある。

 薄味の豆花に、生マンゴーを使った色鮮やかなソースとココナツミルクをかけた「マンゴー豆花」は南国風味。トロピカルなマンゴーの味わいと、豆花のショウガの味が印象的だ。小豆煮と白玉団子をのせた「小豆豆花」はあっさり和風味。全く表情の違う2つの豆花は、器までしっかり冷えている。

 「台湾の豆花にヒントをもらいましたが、菓子作りでは、何かを参考にしても、そのまま、まねることは絶対にしません。菓子には個性がないと」と三橋さん。焼き菓子やゼリーなど、店頭に並ぶ約30種類の菓子にはどれもアイデアが詰まっている。

 「ケーキがあるから人とつながっていられる。そんな思いで一つ一つ作っています。お客さんと顔の見えるおつきあいをしたいですね」。下町の小さな店で丁寧に作られた冷たいスイーツは、少しの間、暑さを忘れさせてくれる。

                   ◇

お菓子工房 のいちご 神戸市長田区久保町4の5の7 TEL078・641・5107 マンゴー豆花、小豆豆花はいずれも430円。果汁を搾るところから作り始める「ブラックベリーとグレープフルーツのジュレ」は340円。無農薬有機栽培の甘夏を使ったオレンジロールは1本2100円。注文に応じてアニメキャラクターなどをかたどって作るバースデーケーキ(1つ3000円程度~)も好評。ランチ営業もあり、パスタなどが楽しめる。火曜定休。

前の記事:「うずくまる」(滋賀県甲賀市信楽町) 黒柿 »

後の記事:チーズケーキ - 「アルトロシエスタ」(和歌山市田中町) »

ホーム

PR 特選情報

アテックス-バナー

フォトニュース

「撮影者:ちか / 撮影場所:大阪府枚方市 / 撮影日時:2007年7月」 井村仁香さん DGR00044G090108D.jpg
DMS00011G090108D.jpg DMS00004G090108D.jpg DKL00010G090108D.jpg
巣山古墳の外堤から見つかった約100メートルにわたって続く葺き石=奈良県広陵町 「関ヶ原」1年前の書状 徳川秀忠、黒田如水あて 正装で1年間の精進を誓う芸舞妓たち=京都市東山区の祇園甲部歌舞練場