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「冷麺」 けむり屋&フラワー vs 燕京

 平成の逸品…けむり屋&フラワー - 後味さらり軽やか担々麺

 難波の一角、通り過ぎてしまうような路地に、2つの顔を持つ中国料理店がある。1階はテーブル席のダイニングで2階はバーのカウンター空間。そのどちらでも食べられる冷麺も独特だ。

 平皿に盛られた海鮮サラダ風は甘めのしょう油ダレで、カルパッチョのように見た目にも涼しい。同じく平皿の濃厚なゴマだれの棒々鶏の冷麺は、思わずビールが欲しくなる。そして、特製担々麺の冷たい一杯は、見た目を裏切るさらりとしたスープでなんとも繊細な味。よくある濃厚なタイプとはまったく違う。丁寧に取られたスープにゴマはじめまろやかな味付けで、最後まで飲み干しても後味が軽い。細く締まったコシのある麺も食欲を激しく増進させる。

 関西のホテルはじめ香港の厨房(ちゅうぼう)でも修業を積んだオーナーシェフの渋川光宏さんは27歳。広東料理の定番を中心に、香港風手作り水餃子や薬膳の火鍋など、アグレッシブに多彩なメニューを展開する。オープンの厨房で鍋を振る顔も、料理を一層おいしくする。

けむり屋&フラワー 大阪市中央区難波千日前6の12 TEL06・6633・5099 営業時間11時半~14時半、18~21時(2階は18~23時) 日曜・祝日休み 禁煙席なし 特製担々麺(温麺もあり)820円、平日の担々麺ランチ800円 1階でもバーのドリンクメニューが注文可能

 老舗の味…燕京(えんきん) - シャキッ薄味 山盛りの具

 驚くほどさっぱりと味わえる中華冷麺は、細うどんのようなもっちりとした麺が特徴だ。手打ちのやや平たい麺にしょう油ダレがしっとりとなじみ、のどごしもつるり。

 麺を覆い尽くす具はしゃきっとしたもやし、キュウリ、たっぷりのイカ、錦糸卵などで、見た目にも涼しく、それぞれの食感を生かした、あえての薄味。自家製のチャーシューもほどよい脂で、カラシを効かせると、食欲がないこの時期にもするすると口に入ってゆく。とはいえ、食べ応えはしっかり。これも「燕京」の特徴だ。

 約50年前に創業。地元神戸の華僑が、気取らない会食の定番にしている北京料理店。阪神大震災後、三宮から北野に移転したが、昼時ともなればボリューム満点のランチを求めてわざわざ坂を上る常連客も多い。

 肩の力の抜けた家庭的な店は、厨房含め家族で切り盛りされている。肉団子や豆腐の煮込みなど種類と量の多い中華総菜に加え、フロアを仕切る美人の母娘も名物だ。

燕京 神戸市中央区山本通3の3の1 TEL078・222・7332 営業時間11時半~14時、17~20時半 水曜休み 禁煙席なし 冷麺730円、酢豚や八宝菜など平日の日替わりランチ750円(ご飯おかわり自由)

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