2008年7月17日
ケーキハウスツマガリ社長 津曲 孝さん(57) (4)人気店から独立
経営学び新天地に挑戦
エーデルワイスは比屋根毅さん(現会長)が創業した先進的な店でした。革新的なお菓子を作っていました。当時はまだ35歳と若かったですが、カリスマ性のようなものを感じましたね。
菓子への熱意をもった若者たちが集って、切磋琢磨(せっさたくま)していました。幕末に、緒方洪庵が開いた「適塾」のようなものかな。塾頭にあたる人間が、若手を熱烈に教育していきます。後年、ここから有名菓子店の創業者を輩出したのもよく分かります。
スイスには26歳のときに行き、そこで学んだ技術を生かしてチョコレート菓子を創作しました。これが、今も販売している「ツマガリ社長」と名付けた商品です。初めて作った菓子だから、思い出がありますね。
スイスから帰国後、エーデルワイスグループの菓子店「アンテノール」へ行くように言われました。当時、アンテノールは神戸市内に1店出店し、人気があったのですが、さらなる集客アップを命ぜられたのです。
店をさらにはやらすためにはどうしたらいいか、の1点を懸命に考えました。それには、目玉商品を作ることだと思いました。試行錯誤の末、店の近くにあった「異人館の家」をかたどったボックスケーキを作りました。
これが当たりました。1日200個以上売れ、生産が間に合わなくなるほどでした。不思議なもので、ヒット商品が出ると、店内にある他の商品も売れ出します。アンテノールの社長を任せてもらい、商品開発と販売に取り組みました。このときに、経営の何たるかを会得していったような気がします。
グループの菓子店の社長までやらせてもらいましたが、35歳で辞め、独立しました。仕事は軌道に乗っていましたし、そのまま続けることが自然だったかもしれません。
ただ、現状にあぐらをかいてしまう恐れがある。また、組織は次の人に渡さないと、新たなスターは生まれない。次の人のじゃまをしてしまいます。もう一度、新しい環境でチャレンジしようと独立に臨みました。 (聞き手 内山智彦)
(2008年7月17日 14:22)
Category:いま、語る関西人国記
この記事と同じカテゴリの最新記事
2008.12.19
2008.12.18
2008.12.17
2008.12.16
2008.12.15
2008.12.05
2008.12.04




