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立花エレテック社長 渡邊 武雄さん(63)(5)アジアのトップ目指し

飛躍のカギは「感動感激」

 社長になってみて難しく感じたのが、自分の考えていることをどうすれば部下にちゃんと理解してもらえるのかということでした。これは今でも悩みの種です。くどく細かく説明すればいいというものではない。私の考え方の軸足がずれないこと、そして、私という人間を相手に十分に分かってもらうことが重要なのだと感じています。

 就任後2~3年かけて従業員の意識改革を行いました。特に力を入れたことは「感動感激 喜怒哀楽」というキャッチフレーズを掲げ、それを社内で徹底することでした。最近は、このことが世の中で希薄になっています。命令だけでは人は能力を8割までしか発揮しない。命令をしなくても人が自主的に動くようになるためには、この「感動感激 喜怒哀楽」が重要なキーワードになってくるのです。

 平成13年には、社名を立花商会から、現在の「立花エレテック」に変更しました。社名変更については以前から議論があり、変えることについては社内で一応の合意が得られていました。エレテックという名前は、エレクトロニクスとエレクトリック、テクノロジーを組み合わせた造語で、「電機と電子の技術商社」ということを表現したつもりです。

 社長に就任したころは不況の真っただ中にあり、「一にも二にも業績回復」との思いでいろんなことに取り組んできました。あれから丸8年たちましたが、夢中で走ってきたせいか「まだ2、3年しかたっていないのではないか」というのが率直な感想です。

 4歳から父やおじなどに付いて一緒に狩猟をやっていました。40代半ばでやめたあとは、休みの日には山歩きをします。土や草木のにおい、日ざしの心地よさ、そして思い切り大声を出せる爽快(そうかい)さが魅力ですね。

 平成22年3月期を最終年度とする中長期ビジョン「GT21」では、電機と電子の技術商社としてアジアのリーディングカンパニーを目指す方針を打ち出しました。商社や電機メーカーでは最近、合従連衡の動きが加速しています。吸収される側でなく、吸収する側として生き残っていかなければなりません。

 業績面ではひと区切りつきましたが、明日を見据えると課題は山積しています。アジアの中で立花エレテックという会社の認知度を高め、飛躍していくために、こうした課題を解決する道筋をしっかりとつけていきたいと考えています。=おわり

(聞き手 森田晶宏)
 

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