産経関西

[社会] 2008年9月 6日

下請け 4件とも受注 柏原不正入札

 大阪府柏原市発注の水道工事をめぐる不正入札事件で、不正入札の疑いがある水道配水管敷設工事のうち、くじ引きで決まった落札業者から下請け発注された工事すべてを児玉収功(かずのり)容疑者(47)=競売入札妨害(偽計)容疑で逮捕=が社長を務める同市の建設会社「リビングコダマ」が受注していたことが5日、分かった。大阪地検特捜部は、児玉容疑者が「仕切り役」を務め、どの業者が落札しても利益を環流させるシステムを築いたとみて不正入札の全容解明を進めている。

 また、児玉容疑者の妻で、建設会社「功友」の実質的経営者、児玉三紀子容疑者(45)=同=が昨秋、市の入札室内で他の参加業者に「高札(予定価格)でいこう」と呼びかけていたことも判明した。

 市や関係者によると、昨年10月~今年2月、全参加業者が最高値の予定価格と同額で応札したのは水道配水管工事では計7件。そのうち下請けに発注された4件の工事すべてをリビングコダマが受注していた。

 4件の工事を当初くじ引きで落札した功友など4社は、落札価格の4~5割の「手数料」を抜いて下請け発注。リビングコダマはいずれも最低制限価格を下回る350万~1200万円で工事を請け負っていた。

 業者間で利益を分配する目的もあったとみられ、児玉容疑者は逮捕前、周囲に「材料費が上がって大変。できる限り利益を出すために上(予定価格)で応札している」と話していたという。

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