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三洋 営業益11%減 中間決算

 パナソニックによる買収交渉が表面化した三洋電機は5日、平成20年9月中間連結決算(米国会計基準)を発表した。売上高は前年同期比2・5%増の1兆66億円、営業利益は11・3%減の239億円。電子部品や半導体事業の収益悪化が営業減益につながり、来年1月にも実施される予定のパナソニックによる株式公開買い付け(TOB)にも影響しそうだ。

 記者会見した佐野精一郎社長は買収をめぐる金融3社の三洋の優先株処分について、「社員の雇用の維持と事業の継続、ブランドの維持を尊重したい」との意向を表明した。

 最終利益は携帯電話事業の売却益もあり、前年同期比約2倍の326億円だった。部門別では電子部品、半導体の収益性が悪化。特に半導体事業は58億円の赤字で、100億円レベルのコスト削減を目指しており、佐野社長は「これからますます状況が悪くなるのは電子部品と半導体だ」と警戒感をあらわにした。空調部門などは欧州で不振で、米国での薄型テレビも価格が大幅に下落した。

 これに対し、電池事業は絶好調で、営業利益は前年同期比70%増加。ミニノートパソコン用の需要が伸長したリチウムイオン電池は、中期経営計画を前倒しし100億円を投資する。太陽電池も、需要が衰えない欧州を中心に下期の海外売上高を50%上乗せする考えだ。

 通期の見通しについては、世界景気の先行き不透明感から、売上高は前期比0・1%増の2兆200億円、営業利益は同34・3%減の500億円、最終利益は同22・0%増の350億円の当初予想を据え置いた。

 佐野社長はパナソニックによる買収について、「金融環境が悪化している中で、(優先株問題を)掘り下げて検討するタイミングが早まった」と、背景には最近の金融市場の混乱が影響していることを示唆した。

 ただ、パナソニックとの交渉について「鋭意検討している段階」と述べるにとどまり、「正式に決定していることは何もない。開示すべき事項があれば速やかに発表する」と話した。
 

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