2008年11月17日
中国産のDNA確認 国内では養殖されず
中国産ウナギの産地偽装事件で、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部が水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)の倉庫から押収したウナギの検体のうち、半数以上のウナギのDNA型が、国内で養殖されていない「ヨーロッパウナギ(アンギラ・アンギラ種)」だったことが17日、分かった。
中国では「ヨーロッパウナギ」と「ニホンウナギ(アンギラ・ジャポニカ種)」の両方が養殖されているが、日本では「ニホンウナギ」しか養殖されていない。さらに、在庫のうちのニホンウナギも中国産だったとみられるといい、捜査本部ではDNA型の鑑定結果が、一連の偽装工作を裏付ける重要な物証となるとみている。
捜査本部が7月、神港魚類の関連会社で保管されていた「国産」と表示されていた冷凍ウナギのかば焼き約200トンを押収し、一部を無作為に抽出してDNA鑑定を実施。半数を超えるウナギから、ヨーロッパウナギのDNA型を確認したという。
なかにはニホンウナギのDNA型も確認されたが、水産物輸入販売会社「魚秀」(大阪市)の中谷彰宏容疑者(44)の供述などから、中国で養殖されたニホンウナギの可能性が高いとみられるという。
これまでの調べに、中谷容疑者は「だぶついた中国産ウナギの在庫をさばきたかった」と容疑を認めているが、水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)の元担当課長、北本順一容疑者(40)は「偽装した商品とは知らなかった」と一貫して否認している。
偽装ウナギの販売で、魚秀は偽装工作への謝礼などを差し引いても、およそ1億8000万円の純利益を得たとみられており、捜査本部は詐欺容疑も視野に捜査するほか、逮捕した8人が関係する法人の立件も検討する方針。
(2008年11月17日 14:06)
Category:社会
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