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「息子 生きる価値ない」 市川容疑者の父、改めて謝罪

DGR00072G081117D.jpg 「息子には生きる価値がない」。大阪府富田林市で16日未明に起きたひき逃げ事件で、逮捕された市川保容疑者(41)の父親(71)が17日午前、河内長野市内の自宅前で報道各社の取材に応じた。今年6月に飲酒運転で検挙された市川容疑者は、罰金を父に肩代わりしてもらい、叱責(しっせき)を受けていた。その直後に引き起こされた惨劇に父親は「被害者に謝りに行きたい」と改めて謝罪した。

 「絶対に飲んだら車で走るな。自分の身を滅ぼすんやから」。父親は、家で市川容疑者と会うたびにこう繰り返していた。先月に起きた大阪・梅田のひき逃げ事件のニュースが頭から離れなかったからだという。

 市川容疑者は今年6月中旬に酒気帯び運転で摘発され、罰金50万円の略式命令を受けた。支払期限は今月7日だったが、一向に支払う気配がなかったため、父親が肩代わりしたという。

 その際にも「今後一切このようなことをするな」と念を押したが、市川容疑者は「分かっている」と言ったきり黙りこんだ。「夏の飲酒運転以降はずっと早く帰ってきていたので、もう大丈夫だと思っていたのに…」。父親は悔しさをにじませた。

 息子が逮捕された16日は午前8時45分ごろに3人の警察官が自宅を訪れ、「市川さんですよね。近くの駐車場に止まっている白い軽ワゴン車はおたくのですか?」と尋ねられた。父親は「お前何かしでかしたのか」と2階の自室ベッドで横になっていた市川容疑者に問いかけたが、無言のまま同行されていったという。

 親族によると、市川容疑者は十数年前に内装工事会社を立ち上げたが、年を追うごとに請け負う仕事量が減り倒産。その後、工務店など建設関係の勤務先を転々としていた。

 約2年前からは、知人の紹介で大阪狭山市内の工務店に勤務していたが、工務店の男性経営者(35)は「仕事ぶりはまじめで、ほこりをかぶって汚れるような仕事も率先してやっていた」と話す。

 6月に飲酒運転で摘発された際には、経営者が「酒を飲んで捕まるのも大変なことだが、事故を起こす方がもっと大変だ。飲んだら代行運転で帰りなさい」と注意すると、「ご迷惑をおかけしました」と神妙な様子だったという。

 一方、亡くなった東川達也さんの富田林市内の自宅は一夜明けた17日朝、ひっそりと静まり返ったままだった。東川さんと両親が勤める毎日新聞販売店代表の古谷浩忠さん(45)によると、両親のショックは大きく、配達をしばらく休んでもらうことになったという。古谷さんは「あまりの落ち込みようで声をかけるのもつらいほどだった」と肩を落とした。

【写真説明】東川達也さんが車にはねられた現場付近に供えられた花束=大阪府富田林市(大塚聡彦撮影)
 

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