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(10)女性ガバナー誕生へ 沈滞打破の救世主になるか

 大阪府南部と和歌山県のロータリークラブの集合体「第2640地区」に今夏、女性幹部が就任した。「ガバナー・ノミニー(代表者への就任予定 者)」というポストで、代表者のガバナー、次期就任者のエレクトに次ぐ要職だ。米田真理子さん(59)がその人。ノミニーは就任後、2年でガバナーに昇格 する。つまり、平成22年には日本のロータリー史上、2人目の女性ガバナーが誕生することになる。 

■日本は4% 

第2640地区の激励会で花束を受け取る米田さん(右)=11月6日、泉佐野市

  大阪府泉佐野市内のホテルで今月2日、第2640地区の会合「女性ロータリアン(会員)の集い」が開かれた。約160人が集まった会合の目玉は、東京恵比 寿ロータリークラブの会員で女優、司葉子さん(74)の講演「夢をかたちに・女性会員を増やそう」だった。約30分のスピーチのなかで、会場が苦笑に包ま れる一幕があった。「私の所属する第2750地区は90クラブが所属していますが、会員の間では『女性の入会は歓迎しない』というムードがあります」と発 言したのだ。 

 全世界のロータリアン123万人のうち、女性の比率は約14%。これに対し、日本は約4%しかいない。第2640地区の女性ロータリアンは約5・6%と、日本全体からみると門戸はやや開かれているようだ。 

 ■11年でノミニー 

 ロータリーと米田さんとの接点は約40年前。ロータリアンの義兄に連れられ、家族会のパーティーに参加した。「和気あいあいと歓談していて、なんて楽しい集まりだろうと思いました」。その後、大阪大薬学部を卒業し、薬局を設立。経営者の道を歩み始める。 

  平成9年、規模の大きかった堺ロータリーを分割する形で新たなクラブ、堺フェニックス・ロータリーが誕生。その創立メンバーとして入会した。「何も知らな いのに新クラブの創立当初からのメンバーでしたから、ロータリーとは何かなど、その理念をみっちり勉強しました。ロータリアンとしての私の原点はまさにあ のころにあります」 

 入会11年でノミニー就任は男女を問わず早いほうだが、今年7月にガバナー経験者から成る指名委員会から打診された当初は「責任の重さから不安になりました」。だが、「お断りしたら指名委のお心を無駄にしてしまう」と受諾した。 

 ガバナー就任まであと1年半。それまでは、第2640地区ガバナーの勝野露観さん(62)らから具体的な運営方法などを吸収する日々が続く。 

 米田さんは「今後も女性の観点を大事にしていきたい」と抱負を語る。勝野さんは「司さんの講演のタイトルにもあるように、女性会員増加への手腕に期待します」とエールを送る。 

 女性ガバナーが、会員減少の沈滞ムード打破に向けた救世主となるのか。

 【用語解説】ガバナー  ガバナーに就任するにはまず、ノミニーになる必要がある。ノミニーは通常、ガバナー経験者で構成される指名委員会で選出される。1年のノミニー任期の 後、エレクトに昇格する。これも任期1年。ガバナー就任の前には2年間の修業期間があるともいえる。日本での女性ガバナー第1号は、今年6月までの1年 間、岐阜県と三重県の第2630地区で務めていた田中稔子さん(70)。

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