産経関西(産経新聞大阪本社公式ニュースサイト)

【景気】「後退の始まり」から

きょう30日の産経新聞朝刊(大阪本社版)によると、

 内閣府は29日、「景気動向指数研究会」(座長・吉川洋東大大学院教授)を開き、平成14年2月から続いた戦後最長の景気拡大の「山」は19年10月で、翌11月から景気後退が始まったと正式に判定した。景気拡大期間は69カ月で、これまで最長だった「いざなぎ景気」の57カ月(昭和40年11月~45年7月)を1年上回った。

とのこと。
19年11月から景気後退が始まったとの見方はこれまでも報道されており、
今回は「正式に判定した」ということがニュースのようです。
いくら戦後最長の景気拡大といっても、
実感はありませんでした。
賃金に反映されていないこともその要因であり、
高度成長期の「いざなぎ」とは実質成長率が全然違うのです。
記事についているグラフをサクっと見れば一目瞭然。
「いざなぎ」では12%を超えた局面もあったのに、
今回の景気拡大はだいたい2%くらいをうろうろしています。
輸出などが先導して景気は拡大したものの、
デフレで、個人消費もふるいませんでした。
景気は拡大したものの決して「好景気」ではなかったことはいうまでもありません。
だから、
拡大期にあっても、
いつになったら景気は「回復」するんだろう、
と僕と同じように思っていた方は少なくないと思います。
景気後退は始まったという「19年11月」は奇しくも僕が産経新聞大阪本社公式サイト「産経関西」の担当として着任したときです。
“後退の始まり”に、
この仕事に配置されたのも何かの縁というか、
運命的なものを感じます。
先日、
この企画に協力していただいている大阪産業創造館にもうかがい改めて今後の展開も検討しました。
で、
僕としては、
なるべく多くの人が喜んでもらえることをやってみたい、
と素朴に考えていきます。
「人が喜ぶこと」=「良いこと」
とは限りません。
そこのところを見極めなければいけないのはもちろんです。
30日発行の夕刊フジにも掲載されていましたけれど、
米国流構造改革派の急先鋒として知られた経済学者が“転向”して、
『資本主義はなぜ自壊したのか―「日本」再生への提言』という本を書き、
グローバル資本主義や市場原理こそ、
格差社会などを招く「悪魔のシステム」だと“懺悔”しています。
「経済学」というフレームだけで、
「社会」を語ることの愚かさも明らかになってきたようです。
とりあえず、
僕としては自分なりに蓄積してきた知恵も生かしつつ、
シンプルに工夫することから始めてみます。
意外と不経済というか、
“非経済”なところから光がさしてくるのかもしれません。

前の記事:【PV】紙の実力 »

後の記事:【産産連携】垂直統合と水平分業 »

ホーム