2009年4月 8日
白滝山 柏原貞雄 71 広島県尾道市
ふるさと因島重井の北端に「重井富士」と呼び親しまれる美しい山、白滝山がある。
田舎を離れ、大阪を出るとき、「田舎を忘れず元気で頑張るでぇ、白滝山、見守っておくれ!」と誓った日のことを思い出す。
だから田舎に帰ると一番に「元気に頑張ってるでぇ。ありがとう!」と気持ちよくお礼を言った。地元の人たちも「観音さん」と呼び親しんでお参りする信仰のお山である。
参道の細い石ころ道を上っていくと、すぐに美しい海や島々が眼下に広がってゆく。
仁王さんの山門をくぐると、数々の石仏が整然と並んでいる。この石仏は羅漢さんといって、さまざまな姿態、表情で参道に並び、頂上まで500を超える石仏が出迎えてくれる。
羅漢とは「ついに仏の弟子となりて羅漢の位を得たり」と言って、煩悩を断ち切り悟りを得た最高位の称号だと教えられている。
幼い頃、母に連れられお参りの羅漢さんの中には、自分に似た顔があるんだと聞かされたことがあった。
先日、思い出して羅漢さん巡りに出かけてみた。いろんな親しみのある顔々。それぞれが一体ずつ変わっているのに驚かされた。そして500の数が、どれほど多いか。途中で挫折してしまった。
またひまを見て自分似の羅漢さん探訪に出かけたい。桜の花の咲き誇る参道で、のんびりと自分探しをしてみたい。
少し疲れたら、雀の石段のある大きな岩の上に寝ころんで、うたた寝でもしてみたいものだ。
(2009年4月 8日 15:05)
Category:夕焼けエッセー
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