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能見 2季ぶり完封 10K 149球 安定感

 2007年8月18日の広島戦(京セラドーム大阪)以来の完封は149球の熱投だった。5年目の左腕、能見。故障した岩田にかわり開幕直前に先発ローテーションに滑り込んだ今年30歳の男が、今季18試合目のチームで、最初の完投勝利投手となった。

 三回二死二、三塁のピンチで天谷から空振り三振を奪うと、その後は回を追うごとに安定感を増した。腕の位置を変え、140キロ台半ばの直球を主体にスライダー、フォークボール、チェンジアップを効果的にまぜた。終わってみれば10奪三振。

 「直球が走っていたので何とかなった。完投はたまたまです。走者を本塁に帰さないことだけ考えていた」。直球の切れ味があるから変化球も生きる。おかげでピンチを何度も三振で切り抜けることができた。

 春季キャンプで、山口投手コーチは覇気のうかがえない能見を「オバマ大統領じゃないが、チェンジしてくれ」としかったことがあった。しかし、この試合後は「もう大丈夫。大崩れしない」と頼もしく変わった能見の投球に、満足そうにうなずいた。

 前回登板で手にした今季初勝利のとき、「投げる試合はゼロに抑えたい」と言った能見。やはり、その自信が大きかったか。「ほかの投手たちにも刺激になってくる」。真弓監督にとってもうれしい1勝である。 (嶋田知加子)

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