2009年8月10日
(2)次期国際ロータリー理事 近藤雅臣さん 熱き"武闘派"、世界へ
「日本のクラブはロータリーの原点である『奉仕の精神』を忠実に実行しようと努力している人が多い。その良さを、世界のクラブに反映させたい」
そう話すのは、米エバンストンに中央事務局を置く「国際ロータリー」の理事に2010年から就任する近藤雅臣さん(79)=千里ロータリークラブ所属。国際ロータリーは、世界各地のロータリークラブを統括する連合組織。理事は世界の各地区から選出された17人から成る。任期は2年。第2660地区の役員として約10年にわたり、加盟86クラブ(今年度は85クラブ)とともに活動してきた熱きリーダーの世界デビューだ。
■きれいごとではなく
「性格は明るく、いたって温和」と自身は言うが、周囲の近藤評は“武闘派”。そのイメージを決定づけたのは、平成16年5月に大阪で開催された「国際ロータリー2004年国際大会(関西)」。同大会実行委員長として国際ロータリーの役員と正面からぶつかった姿は、いまや伝説の域。
「この大会は数十年ぶりの日本開催で、しかも関西初。加えて1905(明治38)年にスタートしたロータリークラブの1世紀を締めくくる記念大会。失敗は許されませんでした。だから国際ロータリーの会長や事務総長が相手でも、間違っていれば『それは違う』と声を荒らげてやりあいました」
さらに、大会ロゴマークの選定から開会式と本会議のプログラム作成・進行、青少年関係の会議のあり方などをめぐり、絶えまなく勃発(ぼっぱつ)していた“もめごと”の一部始終を、大会の記録誌「Lend a Hand(手を貸そう)」に実行委員長の視点から報告。きれいごとに終始しがちなこの種の記念誌のタブーを破った。
「結果的には関係者の協力を得られ、大阪ドーム(現・京セラドーム大阪)に各国から約4万6千人が集い、世界大会として誇れる数字を残せました。この記録は未だ破られていません。しかし、国際ロータリー事務局の官僚性も痛切に感じました」。その改革への思いを胸に中央事務局に乗り込む。
■将来像にも妥協なし
ロータリークラブの現状を憂う1人。
「わたしが入会した昭和51年ごろは、会員になれたことで、社会的に認めてもらえたという喜びとプライドがありました」
しかしバブル期以降、第2660地区でも各クラブを合わせた平均退会率が40%となり、クラブ維持の苦しい状況が続いている。その結果、会員数を減らさないよう入会を頼み込む状況が生まれてきた。
「会員を増やすことも大事ですが、会員の少ないクラブは合併して、人の結び付きを強めていくのもクラブ強化の一案と思います。一般の人にも、世界共通で、平等の立場に立ち、『職業奉仕』『社会奉仕』『国際奉仕』などを実践するロータリーの精神を理解していただけるよう努力していくなかで、誇りを持って参加してくれる会員を増やしたい」
ロータリーの将来を見据える視線に、妥協はない。
【用語解説】ロータリークラブの運営
審議機関である理事会の決定が、クラブ事項に関する最終の取り決めとなる。理事会のメンバーはクラブの会長と会長エレクト(次期会長)、副会長、理事らで組織。理事会で決まった事案は、執行機関のクラブ役員が会員に伝え、実行を促す。役員は会長や幹事、会計ら6人で、代表権者は幹事。各役職は任期1年。これは管理上の役職や社会的な地位で会員同士に身分的な上下をつくらないための制度。国際ロータリー理事会は、国際ロータリーの管理主体。理事会は定款と細則に従い、その業務と資金の管理、運営にあたる。
※2009年7月19日 産経新聞朝刊(大阪版)掲載
(2009年8月10日 09:25)
Category:変わるロータリークラブ「第2660地区」の元気人
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