産経関西(産経新聞大阪本社公式ニュースサイト)

(6)大阪西南ロータリークラブ創立40周年記念行事実行委員長 長谷川純二さん 40年皆勤のご意見番

大阪西南ロータリークラブ創立40周年記念社会奉仕事業として大阪市西区の半野田孝郎区長に介護車を贈呈する長谷川さん(右)=今年6月、大阪市西区役所 「出席こそロータリーである」といわれるほど、例会への出席が厳しく求められるロータリークラブ。その体現者としてホームクラブだけでなく、第2660地区全体の尊敬を集めるのが長谷川純二さん(82)=大阪西南ロータリークラブ所属。大阪市西区にある同クラブのチャーター(設立)メンバーで、昭和44年5月21日の創立日から40年、1961回の例会に皆勤するという金字塔を、この6月の40周年記念祝賀会で打ち立てた。

 ■人類が月に立った年から

 “皆勤”スタートの年は、米国のアポロ11号が人類初の月面着陸に成功。翌年には「人類の進歩と調和」をテーマに、日本を含む77カ国と4つの国際機関が参加した大阪万博が千里丘陵で開かれ、万博史上最多となる6421万8770人の総入場者数を記録した。

 3年目にクラブ幹事に就任したころは、毎月5~7人が入会を待っていた。「大阪が、前向きに希望の持てる楽しい時代。お願いして、会員になっていただくいまとは大違いでした」

 幹事、副会長、会長など要職を歴任。今年6月まで40周年記念行事実行委員会の実行委員長として、辣腕(らつわん)を振るった。なかでも会員を驚かせたのは、アトラクションとして関西学院大学のチアリーダー部を招いた、若手顔負けの柔軟な発想。時代の感性を先取りするロータリアン(会員)の神髄を見せつけた。

 ■北釜山クラブとのきずな

 大阪西南ロータリークラブの“歴史”といわれるその記憶の中でもっとも印象に残り、かつ誇りと話すのは、設立1年目の春、仕事で韓国・釜山を訪れた際、南釜山ロータリークラブの例会に出席したときに隣り合わせた1人の韓国人ロータリアンとの出会い。

 日本語で話しかけられ、日本人と思ってあいさつすると、その人は北釜山ロータリークラブから訪れていた同クラブの初代会長、李鍾徳さんだった。京都大学の医学部で学んだという李さんと意気投合。互いのクラブの概略の類似から、姉妹クラブになろうと誓い合った。翌年、理事会での議論を経て姉妹クラブ締結。以来、共同で世界奉仕活動なども行ってきた。

 「6月の40周年行事のとき、米テキサスとシンガポールの他の2つの姉妹クラブが、新型インフルエンザ騒動で来日をキャンセルしてきたにもかかわらず、北釜山からは19人が参加してくれ、強いきずなを改めて感じました」

 時代とともに規律のゆるみも感じる日々だが、毎週水曜日の例会で、ご意見番として目を光らせる。

 そんな長谷川さんが、40年間皆勤の一番の功労者として感謝をささげるのが美代子夫人(82)。「わたしの一生の栄養士兼コックとして健康を管理してくれました。家族の協力なくしてよきロータリアンであることはできません」

 【用語解説】出席の意義

 「出席」はロータリーの特色の一つ。会員の資格条件になっており、規則正しくクラブの例会に出席することは、入会に際しての最も基本的で重要な責務とされる。例会出席率にはホームクラブの出席のほか、他のロータリークラブまたは仮ロータリークラブへの出席も加えられる。しかし、ロータリーのあらゆる奉仕活動が、同一クラブ内の会員の親睦(しんぼく)の深さを基盤に生まれるものであることから、お互いがホームクラブの出席率を高める努力をすることこそ、最も重要であるとされている。

※2009年8月30日 産経新聞(大阪版)朝刊掲載

前の記事:(5)ロータリー財団委員長 松尾安彦さん 情厚き男 アジアに恩返し »

後の記事:(7)大阪西北ロータリークラブ前会長 池谷典彦さん 観音めぐりで広がる輪 »

ホーム