2009年10月 5日
(10)米山奨学会委副委員長 磯田郁子さん 異色の経歴 意欲の塊
「年上のおじさんばかりのところに行って何が楽しいの? と同世代の友人によく言われます。でも、わたしにとってロータリーは最高の勉強の場なんです」
そう話す磯田郁子さん(43)=大阪東淀ちゃやまちロータリークラブ所属=は、男性会員中心のロータリークラブにあって「現役日本語学校教師」「30歳で入会」「女性」という異色の経歴の持ち主。その原点は、学生時代にあった。
■生粋の“ロータリーっ子”
父が大阪淀川ロータリークラブの会員。子供のころから、家族会などでロータリーに親しんだ。昭和59年、同クラブが結成35周年を迎え、記念事業として「ローターアクト・クラブ」をつくることになり、18歳でそのチャーター(設立)メンバーになった。
ローターアクトは、18歳から30歳までの男女で構成されるロータリークラブの、いわばジュニア版。平成4、5年度には第2660地区ローターアクトの地区代表を務め、2年間にわたって約450人のメンバーを率いた。
献血、清掃奉仕、福祉施設の訪問、親クラブとタイアップしての社会奉仕…。その意欲的な姿勢は年配のロータリアン(会員)からも高く評価され、アクトの「30歳定年」と同時に大阪東淀ロータリークラブの会員から入会を打診された。
「ただ、父はわたしの入会を全く知らなくて、かなり驚いたみたいです」
■留学生と日本を結ぶ輪に
人と接することが大好き。大阪日本語教育センターに就職し、日本語教師の職を選んだのも、自身の経験と思いを生かせる職場だったからだ。
「うちの学校は文部科学省所管の独立行政法人なので、在学生の大半は大学や大学院への進学を希望しているアジアからの留学生。日本語が身に付くまでの1年から1年半在籍します」
授業はすべて日本語。中国、韓国、サウジアラビア、モロッコなど八十数カ国・地域からやってきた留学生の親代わりとして病院に付き添い、マンションの契約にも同行。時には自宅に呼んで食事会も開く。
「学生のためになると思えば、のめり込むタイプです」と笑う。
日本のロータリークラブには、留学生を支援する「米山奨学金」という独自の国際奨学制度がある。
この奨学金を受ける優秀な学生を親日家にすることと、ロータリアンに留学生の実情を知ってもらうことが自身の役割と話す。
この7月、第2660地区で初めてのクラブ合併となる「東淀」と「ちゃやまち」の両クラブを結びつけるきっかけをつくったのも磯田さんだ。
「メンバーの皆さんはわたしのことを孫か娘のように思って、いつも支えてくださっています。女性、若造、日本語教師。これって全部、わたしの『強み』ですね」
【用語解説】米山奨学金
日本の大学院、大学または研究機関などに留学・研究のために在籍している外国人に支給される日本のロータリー独自の国際奨学制度。国際理解と国際親善に寄与することを目的とする。奨学生一人ひとりに世話クラブとカウンセラーを定め、相談相手になるのが特色。学部・修士・博士課程ロータリー米山奨学金(学部課程支給月額=10万円、修士・博士課程同=14万円)のほか、地区奨励ロータリー米山奨学金などがある。2009(平成21)年度の学部・修士・博士課程奨学金支給実績は、826人(指定校・学校推薦で募集)。支給期間は最長2年。
(2009年10月 5日 08:00)
Category:変わるロータリークラブ「第2660地区」の元気人
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