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(14)くずはロータリークラブ社会奉仕委員会委員 原田武夫さん 世界の果てまで"魚撮り"

  スキューバダイビング歴40年。色鮮やかな熱帯魚が群れる美しさに魅せられて潜り続ける人が多い中で、原田武夫さん(63)=くずはロータリークラブ所属=を引きつけたのは、悠然と海を回遊するマンボウやジンベイザメなどの大型魚。沖縄、インドネシア、マダガスカル、エジプト…。広い海のどこかを泳ぐ“彼ら”と巡り合うために、世界の果てまで追いかける。

 ■サッカーが出発点

ダイビングに訪れたバリ島で、現地のロータリークラブの会長(右端)と交流する原田さん(左端) スキューバダイビングを始めたのは24歳のとき。青春を燃やしたサッカーを22歳で引退し、運動量が激減。太り始めたことがきっかけだったという。

 「サッカー人生の最後は社会人チーム。運動量は半端ではなく、それに見合う運動をせねばと、夏はダイビングと水上スキー、冬は狩猟とスキー、春と秋は乗馬を始めたんです」

 いずれも趣味の域を越えていまも続けるが、そのこだわりの一端を示すのが水中写真。マンボウを初めて見たとき「なんで電柱が海に捨ててあるんや」と思ったほどの存在感を、家族や知人に伝えたいと独学で撮り始めた。

 しかし、感動的な写真を撮るどころか、36枚撮りのフィルムを10本近く使っても「何も写ってないので、焼きませんでした」と、写真店の主人に気の毒がられることが数年続いた。

 ■ロータリー第一

 そんな苦闘を一気に解消してくれたのが、操作性の高い水中デジタルカメラの登場。いちばんの傑作は、モマンタのダイビングスポットに潜る原田さん=インドネシアルディブで6年前に撮ったジンベイザメの写真。「前に回り込んで真正面から撮りました」と、会心作をさりげなく机に置いて目を輝かせる。

 とはいえ、ダイビングのために1年に40~80回も家を空ける原田さん。見つめる家族の目は冷ややかとか。「写真は、わたしの宝物です」という声が心なしか小さく響いた。

 ダイビング、水上スキー、狩猟、スキー、乗馬、釣り。趣味だけでも時間のやりくりが大変なはずなのに、いちばんの優先事項は「仕事より、趣味よりロータリー」ときっぱり。平成2年の入会以来、会長を除いてすべての役職を経験。海外からの交換留学生3人のホームステイも引き受けた。

 「ロータリーの魅力は、ポジティブに生きている方々に会えること。2年前に65歳からダイビングを始め、いまもトレーニングに励んでいるロータリアン(会員)もおられます」

 一方、ダイビングスポットで意気投合した相手と語りあううちに、他府県のロータリアンであることが判明したことも。

 「自然を守るため、海外ではサンゴ礁に触らないよう手袋の着用を禁止するところも出てきましたが、この美しい海を未来に届けるために、個人としてもロータリアンとしてもできることをしていきたい」

      【用語解説】青少年交換

 16~18歳までの青少年に母国以外の国への訪問の機会を提供する国際ロータリーの構成プログラム。長期交換プログラムは1学年度。短期交換プログラムは最低数週間の外国訪問の機会を与える。希望する学生は地元で申請、地域のロータリークラブの支援を受けなければならない。交換学生などが、ロータリアン(会員)の家庭で一定期間世話になるために滞在することをホームステイという。一方、会員がホストとなって外国人会員を家や食事に招くことは、ホーム・ホスピタリティーとして区別している。

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