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【南大阪連携 6大学の挑戦 大学を地域の知の拠点へ】<3>

「仕事塾」で社会を知る キャリア形成支援プロジェクト
 

「世の中いろいろ仕事塾」に参加した学生たち。先輩社会人の話を聞く姿も真剣だ

 南大阪地域6大学連携プロジェクトが推進するメーン事業の大きな柱のひとつが「キャリア形成支援」だ。その取り組みが今、拠点施設となる大学連携キャリア教育センター「C−Campus(シーキャンパス)」(大阪市浪速区)で進められている。

 10月9日夜。6大学から22人の学生が「C−Campus」に集まった。この日から後期講座がスタートした「世の中いろいろ仕事塾」で、テーマは「小売業」。講師の高島屋MD本部婦人服ディビジョン次長、家里賢さんが自らの職場体験を踏まえながら、百貨店の仕事について解説。質疑応答では「バイヤーに求められるスキルとは」「求める人材像は」など学生から活発な質問が相次いだ。

 「世の中いろいろ仕事塾」は最前線で働く社会人の体験に触れ、仕事について理解を深めてもらうのが狙い。今春から始まった前期講義ではNTT西日本や毎日放送、ワコールなど業種の異なる担当者がそれぞれの仕事内容を“伝授”してきた。第一線の生の声が聞けると、学生にも好評だ。この日の講義に参加した大阪府立大学人間社会学部3年の井原かん奈さん(21)は「バイヤーの仕事の幅の広さが分かった」、プール学院大学国際文化学部3年の坂本大和さん(21)は「百貨店の接客マナーを就職活動に生かしたい」、桃山学院大学社会学部2年の川村隆皓さん(20)も「他大学の学生と触れ合うことができ、有意義だった」と話した。

 この取り組みについて、講師を務めた家里さんは「就職活動は情報戦。多種多様な情報に接し、仕事への理解が深まる有意義な機会だ」。同じく講師を務めた高島屋人事部課長の射場みのりさんは大阪府大の卒業生。「自分が大切にしている価値観についてよく考え、それに基づいて業界や企業を選んでほしい」とエールを送った。

 「C−Campus」の役割はこれだけではない。学生が企業訪問する際の“前線基地”になるほか、多彩な企業情報の“発信の場”としても期待されている。また、先月からはJOBカフェOSAKAとの連携事業の一環として「リンカーンプロジェクト」も始まった。学生自らが中小企業との“架け橋”になり、求人情報誌を作成して合同企業説明会を開こうというもので、まさに「学生の学生による学生のための」就職活動支援事業。現在、6大学を含め13大学から四十数人の学生が参加している。

 キャリア形成支援委員会の責任者を務める大阪府大の佐藤昇太郎・キャリアサポート室長は「『C−Campus』は6大学が切磋琢磨(せっさたくま)できる場所。互いの良い点を吸収しながら、有効に活用してもらいたい」と話している。

南大阪地域6大学連携プロジェクト 社会に出ても通用する高度な実践力のある人材を育成しようと、南大阪地域にある桃山学院大学、大阪府立大学、大阪大谷大学、帝塚山学院大学、羽衣国際大学、プール学院大学が今年度からスタートさせた共同事業。2008年、文科省の「戦略的大学連携支援事業」に選ばれている。

 

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