2009年12月 7日
(19)池田ロータリークラブ青少年奉仕・ローターアクトクラブ委員長 松尾光明さん
楽しいことを日々模索
阪神淡路大震災が起きた平成7年の春、自坊の常福寺(池田市)で落語会を始めた。「地域の人に楽しんでもらえる寺でありたい」。そんな思いからスタートした会は今年、通算50回を超えた。
きっかけは約20年前にさかのぼる。高校の後輩の落語家、桂九雀(くじゃく)さんに宗門(高野山真言宗)のイベントへの出演を依頼し、参加してくれた桂雀司さん(現・桂文我(ぶんが))と意気投合。その後、宗門の各寺の催しに「文我と光明」のコンビで出演し、落語と法話を披露した。そんな最中の大震災だった。
昔から寺は地域の集い・交流の場で、避難所でもあった。「檀家(だんか)だけでなく、地域の人に気軽に足を向けてもらえる場にしなくては」。大震災で、寺の役割を改めてかみしめたという。
落語会には毎回3人の落語家が出演する。2時間半たっぷり演じ、色紙の抽選会なども行う。会場となる本堂の座席は椅子(いす)にし、車椅子に対応できるトイレやスロープも設けた。観客は少なくても80人、多いときは100人に達する。
池田ロータリークラブでは、平成9年の入会以来、主にクラブのジュニア世代を育てるローターアクトクラブ(RAC)のサポートを担当。「自分も檀家をはじめ、地域の人に育てられた」という思いで若い世代と向き合っている。
趣味は花とネコ。寺の境内は一年を通して花でいっぱいだ。20年ほど前、顔見知りの花店のおばちゃんに「この花、お寺に植えたら似合うで」と、エンジェルストランペットという品種を勧められたのがきっかけ。苗と肥料を買い、通信教育で栽培技術を学んだ。いま凝っているのは、葉ボタンの「踊り仕立て」。新年の参拝客の目を楽しませようと奮闘中だ。
ネコ3匹と同居し、庫裏の一室はぬいぐるみなどのネコグッズで埋まる。ほかにイヌも1匹。仏教に親しんでもらおうと、袈裟(けさ)を紹介する「お坊さんのファッションショー」も会を重ねている。
「何か楽しいことはないかと、日々模索です」。好奇心と行動力が尽きることはない。
※2009年12月2日付 産経新聞朝刊(大阪版)掲載
(2009年12月 7日 09:00)
Category:変わるロータリークラブ「第2660地区」の元気人
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