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「神戸」に注がれる南国の情熱

並んだケーキを審査する津曲さん(左)と比屋根さん

 午前10時。兵庫県洋菓子協会のクリスマスケーキコンテスト会場に105個のケーキがズラリと並びます。

 審査するのは協会の役員と技術部の委員。ほとんどの方が過去に、このコンテストで優秀な成績を収めています。

 参加者の思いがわかるだけに、審査の目も真剣そのもの。「ここをもっとこうすればよいのに…」。審査をしながらも、わがことのように力が入ります。

 審査終了直後、作品がひとつ崩壊しました。直前に撮影したデジカメの画像を元に「きっとこうだろう…」と、修復が始まります。

 作業を指示するのは審査委員長のケーキハウスツマガリのオーナーで同協会副会長、津曲孝さん。もちろん、自社のパティシエの出品作ではありません。道具を片手に実際の修復作業に携わるのは、協会の若手技術部員たち。瞬く間に作品は復元されました。

 お菓子づくりへのこだわりや、一人でも多くの菓子職人を立派に育てたいという願いは、時に会社やお店の枠組みを飛び越えてしまいます。損得抜きの彼らの気概こそが、神戸の洋菓子のプライドです。

 津曲さんはその飽くことなき探究心と大きな声(?)で、絶大なる存在感を示し続けています。

 津曲さんはエーデルワイスの出身で、現協会会長でエーデルワイス会長、比屋根毅さんとともに神戸の洋菓子界を支える重鎮です。

 石垣島出身の比屋根さんと、それを支える宮崎出身の津曲さん。「神戸のお菓子の今」は意外なことに南国生まれの頑健なパワーが原動力となっています。そして、神戸っ子よりも深い「おいしいお菓子」への熱い思いが源となっているのでしょう。

 すべての出品作は25日まで(21日は休館)の午前9時〜午後10時、兵庫県立芸術文化センターの共通ロビーに展示されています。


【写真説明】並んだケーキを審査する津曲さん(左)と比屋根さん

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