2010年1月12日
【産創館レポート】ストレスのない音声認識技術
声で家電製品を操作する。未来の話ではなく、今回紹介する技術を活用すれば、今すぐ可能になる。この技術を保有するのが音声認識ボードの開発・販売を手掛けるレイトロン(大阪市北区)だ。
もともと家電などの組込開発を主な業務とする開発会社。これまでの組込開発で蓄積したノウハウを活かし、2008年に自社ブランドの音声認識システムモジュールを開発。北海道大学との共同研究により、雑音の中でも高い認識率を可能にする技術を確立した。
開発品を世の中に広める際に同社が着目したのが、ロボットだ。ユーザーがロボットとスムーズな会話を行うことで、知らず知らずのうちに商品の高い品質を体験してもらう。こうした効果を狙い、音声認識システムモジュールを組み込んだコミュニケーションロボット「Chapit(チャピット)」を作成した。
愛らしい外観とかわいらしい声によるストレスのない会話が評価され、出展した展示会のブースには多くの人が訪れ、チャピットとの会話を楽しんだ。さまざまな雑音が発生する展示会場は音声認識を活用したデモをおこなうには非常に厳しい環境であり、このような空間での精度の高いデモが注目を集めた。
しかし、チャピットは当初から販売を想定しておらず、あくまでも音声認識システムモジュールの機能を知ってもらうことを目的に開発した。その狙い通り、音声認識技術を活用した商談案件が舞い込むなど効果も出始めている。
同社が想定する音声認識システムモジュールの活用用途は家電などのホームコントローラー。少子高齢化が進むなか、複雑化する家電の操作が困難な高齢者や視覚に障害を持つ人がストレスを感じずに操作できるユーザーインターフェースとしての活用が期待されている。
日本語をはじめ、英語や中国語にも対応しており、韓国語への対応も検討中。国内だけではなく、海外にも進出する方針で、今後も同社の取り組みが注目される。
(ロボットラボラトリー プランナー 前場大輔)
【写真説明】音声認識システムモジュールと、それを組み込んだコミュニケーションロボット「Chapit」
(2010年1月12日 10:01)
タグ:レイトロン, ロボット, ロボットラボラトリー, 大阪産業創造館
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