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(22)ガバナー補佐 大森保子さん(73)

 ガバナー補佐 大森保子さん女性ロータリアンの先達

 2660地区女性ロータリアンの先達だ。1993(平成5)年に設立した茨木西ロータリークラブのチャーター(設立)メンバーで、会長も経験。今年7月には、女性として初めての同地区ガバナー(代表)補佐に就任した。宗教法人辯天(べんてん)宗の婦人部総裁として女性信者をまとめるパワーとリーダーシップを、ロータリーでも遺憾なく発揮している。

 ガバナー補佐としての初仕事は、ロータリー綱領の和訳の見直しだった。格調は高いものの、直訳かつ文語調で難解な文章について、他府県のクラブの情報も収集しながら、茨木西のメンバーとともに練った新訳を用意。各クラブに見直しの是非を問い、意向を速やかに集約した。

 「クラブの根幹にかかわる課題でしたが、難しいことから先にやらないと。任期(1年)なんてすぐ終わりますもの」

 延喜21(921)年創建と伝わる高野山・宝亀院(和歌山県)で8人きょうだいの7番目として生まれた。子供のころは、部屋の隅で本ばかり読んでいるおとなしい少女だったが、読んでいた本は「恋愛小説より、伝記的なものが好き」だった。

 夫は地区ガバナーも務めた辯天宗の大森慈祥(じしょう)管長。ガバナー夫人としてさまざまなイベントに同行したが、ロータリーへの入会や会長への立候補には「あんたには無理」といわれて真っ先に反対された。「だからまず、家の中での戦いがありました」

 そんな大森さんが「ロータリーでのわたしの目玉事業」と誇るのが、茨木西の設立時から続く「サクラフェスティバル」。茶会を通じて人種・民族、障害を超え、人と人とが出会える場。国際協力機構(JICA)大阪や茨木市内の障害者施設と連携し、国際奉仕活動の一つのモデルを作り上げた。

 趣味は茶道。『古事記』『源氏物語』などの古典をテーマに釜をかけ、その世界観を客とともに共有するのが何よりの楽しみ。

 「ガバナー補佐に就任したとき、主人が『お前、体だけは大事にせないかんで』といってくれました。ロータリアン(会員)としてやっと認められたかな」と、たおやかにほほ笑んだ。

※2010年1月6日付産経新聞朝刊(大阪版)掲載


 

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