2010年1月29日
【挑む 平成22年 トップに聞く】 京阪電気鉄道・佐藤茂雄CEO
起業精神に経営効率学ぶ
--4月には開業から100年になる
「新たな100年を迎えるに当たり、大切なのは起業精神だ。百年史を編纂(へんさん)中で、当社の創立委員長だった渋沢栄一(1840~1931年)の哲学を思い起こしている。第一次世界大戦後、昭和恐慌に至る時代をどう切り開いたか。夜間に電力をためて朝のラッシュ時に電線に戻す、先頭車両用の蓄電池を開発するなど創意工夫の歴史があり、コストカットの知恵を働かせるなど学ぶことは多い」
--昨年はグループの京阪ホテルが東京・浅草と札幌に進出した
「東京、札幌とも京阪沿線から離れているが、沿線で育ったブランドとして利用していただくのがねらい。現地へ視察に行ったときも、京阪を利用している女性たちがホテル開業を知って観光に来ていた。沿線エリアが広がっているということだ。景気低迷でホテルの展開は慎重に様子をみているが、好条件の物件は押さえていきたい」
--昨年に1周年を迎えた中之島線(天満橋―中之島)は、利用者数が予想を下回る厳しい状況だ
「中之島地区は新しいフェスティバルホールや大阪市の近代美術館ができれば、5、6年後には様変わりする。鉄道のネットワークで街づくりに貢献できる。昨年のイベント『水都大阪2009』のにぎわいは、すごかった。社員が中之島の活性化に興味を持って仕事をしている様子が分かり、私もうれしく思った」
--鉄道利用者の減少が続くなか、どういう経営を目指すか
「執行役員制度を導入して戦略と事業執行とを分けたが、各事業の自立が不十分。これからは事業執行の純度を高め、事業の見直しを進めて経営を効率化する。利益をいかに増やすかを考え、『大きくて、いい会社』を目指したい」 (松岡達郎、石川有紀)
さとう・しげたか 京大法卒。昭和40年京阪電気鉄道。取締役、常務、社長を経て平成19年6月から現職。22年3月末、大阪商工会議所の第25代会頭に就任予定。大分県出身。68歳。
(2010年1月29日 08:36)
タグ:京阪電気鉄道, 佐藤茂雄CEO, 挑む 平成22年 トップに聞く
Category:経済
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