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【産創館レポート】戦略を明確化 社内に一体感

「東成区で一番の会社をめざす」と話す大塔協一社長(右から2番目)=大阪市東成区 社内に活力がない。トップの考えが全社員に浸透しない。いつの時代も多くの経営者が抱えている課題は、組織の活性化ではないでしょうか。ノムラ(大阪市東成区)の大塔協一社長は、独自の方法で組織の活性化に取り組んでいます。

 ケーブルハンガーなど船舶用電気艤装品(ぎそうひん)の製造・販売を行う同社を義父から引き継いだ大塔社長は、大学に通ったり、異業種交流会やセミナーに参加しながら今後の会社の方向性を模索する中で「現状維持は衰退である」と、新たな試みに乗り出しました。

 まずは会社の現状を分析するための手法である「バランススコアカード」を導入し、自社の戦略・ビジョンを明確にしました。この手法を組織に浸透させるため、月1回、8時間にわたって全体会議を行い、全員参加型の経営にシフトさせていきました。

 当初は大塔社長が将来のビジョンを語り、戦略を明確化することからスタート。在庫管理や新商品開発などテーマごとに小人数のグループに分け、社員それぞれが自発的に仕事を進めていく態勢を整えました。

 「やらされ仕事はおもしろくないでしょう? 自分も社員も楽しみたいじゃないですか」と結果よりも、そこに至るまでの過程を重視。その思いに応えるように、社員間で議論が日常的に行われ、全体会議でも意見が出るようになり、社内の雰囲気も活気づいてきたといいます。

 チームワークを強化するために、営業所がある長崎で行われる駅伝にも参加。レースを走るのは社長と数人の社員ですが、当日の応援や年末の練習会には全員が参加するなど、会社行事への参加意識は高く、組織の一体感を生み出しています。また、第5土曜日に行う社内大掃除や社員旅行など、社員が一丸となって取り組む行事も充実しています。

 目標は「5年後に売り上げ10億円」。新卒の学生が入社したいと思える、東成区で一番の会社をめざし、大塔社長は今日も走り続けています。

(大阪産業創造館 プランナー濱本圭伊子)
 

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