2010年2月 4日
部屋干しワイヤ 改良実りヒット 阪南の建材メーカー

洗濯物が乾きにくい冬、花粉が舞う春先など、室内で洗濯物を干す「部屋干し」が広がっていることに着目し、阪南市の建材メーカー「森田アルミ工業」が「室内物干しワイヤーpid(ピッド)」を開発。部屋干しワイヤの課題だった丈夫さやデザイン性をクリアし、注目を集めつつある。
部屋干しは、生乾きのにおいが不評だったが、においの元となる雑菌を減らす効果の洗剤が発売され、普及を後押ししている。
洗剤メーカー「ライオン」(東京)によると、平成19年のアンケートで9割以上の主婦が「部屋干しをしている」と回答。「雨や強風」「夜に洗濯」「防犯」など理由はさまざまだが、部屋干しは浸透しているという。
森田アルミ工業は、部屋干しについての社内アンケートを行い、「量が干せない」「デザインが悪い」という意見に注目し、この課題の克服を目指した。
まず思いついたのが、丈夫でデザイン性の優れたホテルの浴室などにある物干しワイヤ。森田和信社長(38)は「一般家庭に普及しない原因を解決できれば売れる商品になると思った」と話す。
最長3・6メートルのステンレス製ワイヤで重量10キロまで干せるようにし、これまでの商品にありがちな垂れ下がる点を改善。ワイヤが戻る反発力も安全性に配慮し、ゆっくりと戻るように工夫した。
17年春に壁に取り付ける「室内物干しワイヤーpid」を発売。昨年9月、壁に取り付けるツマミ部分を、一般的な壁紙の色に違和感がないようなデザインに一新した。このデザインは10月にグッドデザイン中小企業庁長官賞を受賞。これを機に個人や販売店のブログで紹介され、2カ月ほどで旧バージョンの販売数約5千個を一気に追い抜いた。
同社の相良和昭・営業特販部長は「利用者の意見を反映し、さらに利用者層の幅を広げるため、デザインなどの改良を試みたい」と意欲を燃やしている。
【写真説明】優れたデザイン性が人気の「室内物干しワイヤーpid」
(2010年2月 4日 09:05)
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