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“思いやり空港”めぐり激論

 インフラ整備のあり方を話し合った分科会では、住友金属工業の下妻博会長(関西経済連合会会長)が先月28日に日本経団連の関西会員懇談会で神戸空港について、「阪神大震災の復興を応援しようと認められた“思いやり空港”だ」と発言したことに対し、下妻氏と神戸の経済人との間で激論が交わされた。

 神戸土地建物の平松秀則特別顧問は「震災前の平成5年には、国も建設しようという方向で検討されていた」と反論。一方、大阪国際会議場の萩尾千里社長は「震災があったから、みんな(建設を)断れなくなった」と、下妻氏の発言を後押しした。

 下妻氏は「神戸空港の場所にはもともと、関西国際空港ができるはずだった。一度『いらない』と言ったものを『やっぱりほしい』となった空港だ」と神戸開港の経緯を指摘したうえで、「あるものは活用していかないとならない」と神戸の存続には理解を示した。

「日航つぶしたのは皆さん」

 関西国際空港会社の村山敦相談役(前社長)は「企業の経営戦略」をテーマにした分科会で、不況に伴う企業のコスト削減に触れ、「皆さんが日本航空をつぶしたという側面もある」と冗談めかして発言。会場は苦笑いに包まれた。

 企業はコスト削減策の一環として、航空機を使う出張で割高なビジネスクラスの利用を減らしつつある。村山氏は「みんなエコノミークラスに乗るが、(航空会社の)長距離路線はビジネス席に乗ってもらわないと利益が出ない構造になっている」と指摘。そのうえで「(日航の)放漫経営も国土交通省の無策もあるが、コストばっかり言い過ぎると、それでつぶれる企業もある」と語った。

 

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