2010年2月15日
【産創館レポート】脱OEMへ 初の自社製品開発
景気の影響を受けにくいといわれている日用品業界も世界的な不況による消費者の買い控えや、安価な海外商品の増加によりデフレスパイラルに陥りつつあります。
創業以来、カーペットや服などのゴミを取る粘着テープ(お掃除テープ)のOEM(相手先ブランドによる生産)を手がけてきた柴田工業(大阪市東住吉区)は、そんな現状を打開すべく、2009年3月に初となる自社商品「粘着カーペットテープ めくりんポイ」を開発しました。
特徴は、テープを手間なく切り離せること。青ラインの目印から簡単にめくれ、ストレスなく、はがすことができるという画期的なテープです。粘着テープの市場でシェア40%を誇る同社が、これまでの技術を結集し、2年の歳月をかけて開発しました。
「他社にはない新商品やから、これは売れる」と自信があったと柴田昌一社長は言います。しかし、同5月に販売開始したものの、他社の粘着カーペットテープより値段が高いこともあり、苦戦が続きます。
また、大阪産業創造館の消費者モニター会に参加するも「商品はすごくいいけど、ワンコインで買える値段にしてほしい」という声が多数寄せられます。そこで、柴田社長は、品質を維持しながらも、低価格化に挑戦。一から原材料や生産効率を見直し、生産コストを削減する工夫をするなどして、300円ほどのダウンに成功しました。
「正直、値段だけで売れ行きが決まるのは、質にこだわっている当社としては悔しいかぎり。でも、立ち止まってはおられへん」と、厳しい市況でも生き残るために、最大限の努力をする姿は頼もしい。
昨年末からは努力の甲斐あって、大手ホームセンターやドラッグストアなど取り扱い店舗が増え始め、希望の光が見えはじめたそうです。
今後、同社は商品の使い勝手の良さや、他社商品との違いを消費者に広く知ってもらうため、ミニサイズを作ってサンプリングを行うなど、「めくりんポイ」が売り上げを牽引(けんいん)してくれるように、社員一丸となって、さらなる販促強化に力を入れていく予定です。
(大阪産業創造館プランナー 大桐万喜子)
【写真説明】テープを手間なく切り離せる「めくりんポイ」を持つ柴田昌一社長
(2010年2月15日 08:18)
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