2010年2月17日
■26■箕面中央ロータリークラブ地区GSE前委員長 野村正勝さん(69)
国際人の養成 使命に
68歳だった昨年3月、フランスで1カ月間、8回の“転居”をともなうホームステイを体験した。
国際ロータリーの活動の一つ「研究グループ交換(GSE)」のチームリーダーとして、ロータリアン(会員)ではない25歳から40歳の医薬販売、食品貿易、大学准教授、公務員といった職業につく男女4人を引率した。
GSEは、自国と異なる文化の中で40歳以下の若い職業人が国際経験を深めることを目標とする研修事業。14人の応募者から2660地区の地区委員が4人を選考。費用はすべて国際ロータリーの負担だ。
野村さんの専門は、重質炭化水素類の触媒転化反応。阪大教授(現・名誉教授)として、国際会議などで数十回の渡航経験を有するが、それはすべて自分の意志で行きたいところに行ける旅。しかし今回は自動車工場、バイオ産業研究所、変電所など現地のロータリアンが“持続可能な社会”というテーマのもとに組んだスケジュールに従い、参加者の専門にかかわる訪問先を巡る団体行動だった。
「楽しくもあり、厳しくもあり…。いまになって、ようやくいい経験をしたなと思う日々です」
感銘を受けたのは、フランスの電力事情。原子力約80%、水力15%で使用電力の95%が炭素フリー。その上、天然ガスで80%相当の電力を生産し、ドイツやイタリアに販売する。農業国としてサトウダイコンからバイオエネルギーを作る研究も進む。一方、日本は石炭・石油が33%、原子力31%、天然ガス26%など。
「今回の旅でわれわれは『持続的発展』という言葉を何度も聞き、議論しました。しかし日本では普通の会話の中で聞くことはほとんどない。各市に持続的発展課をつくり、全国のお母さんたちに家計とのかかわりから、生活の中での炭素フリーの必要性を伝えていくべきだと思いました」
ロータリークラブの社会奉仕というと、途上国に医薬品を届けたり、図書館や学校を建てたりといった寄付活動に目がいくが、こうした国際人の養成も大きな使命の一つ。「いまいちばん興味を持っているのは、英語。私を含めて日本人がなぜ英語が話せないかをテーマにした本を書きたいと思っています」
【写真説明】「グローバルな視点を持つ若者を育てていきたい。やっぱり教師なんですね」と笑う野村さん=大阪市北区
※2010年2月10日付産経新聞朝刊(大阪版)掲載
(2010年2月17日 06:00)
Category:変わるロータリークラブ「第2660地区」の元気人
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