2010年3月 3日
眼鏡選び 医師と連携 レンズや機器情報を共有 大阪・メガネの金剛

大阪府南部と和歌山県で計5店舗を展開する「メガネの金剛」(本部・大阪府大阪狭山市)が、眼科医院を併設した大阪府富田林市の新店舗で、最新のレンズや機器の情報などを眼科医に提供するなど密接に連携し、“視生活”をカウンセリングする取り組みを行っている。府の経営革新事業にも認められ、6月に河内長野市で同形態の2店舗目、来年には3店舗目をオープンする計画だ。
2月に開業1周年を迎えたのは、富田林市若松町西の眼鏡店「MOCA(モカ)」。「メガネの金剛」専務の佐藤元昭さん(30)が経営する。
来店客はまず、どのような場面で眼鏡を使うかや、現在のレンズの状態などを用紙に記入。店舗の検眼のみで眼鏡を作ることもできるが、何らかの異常で度数が測れない場合などは、佐藤さんの兄の寿樹さん(40)が院長を務める隣の眼科医院を紹介する。
眼科では病気の有無を診察し、異常がなければ視力を測定、店舗で記入した用紙や問診を元に適したレンズをアドバイスする。眼科の診療費は必要だが、別途カウンセリング料などは生じないという。
佐藤さんは「眼鏡メーカーや販売店が眼科医に情報提供することは少ないため、最新のレンズや検眼機器が医療現場で活用されず、眼鏡の選択肢が限られていた」と連携の理由を説明。寿樹さんも「商品知識を共有し、検査や検眼で患者の声を聞いてアドバイスできるようになった。生活に合った眼鏡への需要はある」と相乗効果を認める。
同店の標準レンズ付き眼鏡フレームの平均価格は約3万5千円。フレームの品ぞろえは約千本、レンズは66種を価格表に掲載するが、希望によってメーカーからさらに300種を取り寄せられる。また、顔の形や似合う色などを考慮したフィッテイング技術にもこだわり、レンズメーカー認定の資格を持つ店長が最適な眼鏡を提案する。
眼鏡の市場はコンタクトレンズの普及とともに縮小傾向にあるうえ、近年は海外製品の流入で販売単価も下がり続けている。同店の顧客もコンタクト作製が約7割を占めるが、佐藤さんは「単価が下がり、市場のサービスは低下している。『半医半商』と呼ばれた昔の眼鏡店の精神を思い起こし、お客さまが快適に使える眼鏡を提案したい」と話している。
【写真説明】レンズの特性などの知識を共有し、“視生活”に合ったメガネを提案する佐藤元昭さん(左)と寿樹さん=大阪府富田林市の「MOCA」(石川有紀撮影)
(2010年3月 3日 08:44)
Category:経済
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