産経関西(産経新聞大阪本社公式ニュースサイト)

【産創館レポート】アルミのテープでぽっかぽか

会議でスタッフの説明を聞く松井さん(左から2人目) 日本で最初にクッキングホイルを発売した東洋アルミエコープロダクツ(大阪市中央区)が開発したアルミの持つ高い熱伝導性を活用し、体を温める「温熱テープ」が話題を呼んでいる。同社はクッキングホイルのほか、キッチンまわりの汚れ防止用アルミ製品、お弁当グッズなど200種類以上の商品を製造・販売しており、長年蓄積したアルミ技術を駆使し、「温熱テープ」によって“アルミで健康づくり”を実現した。

 開発者の松井哲也さんは「アルミニウム被覆法」というユニークな整形外科治療の記事を見たとき、アルミニウムが高熱伝導性で、軽く、人体に無毒・無害、加工しやすいなどの特徴から、「アルミ×健康」のキーワードがひらめいたと言う。

 しかし、既存の顧客層や取引先とは全く異なるため、販売にこぎつけるまでの道のりは容易ではなかった。試作を繰り返すとともに、「温熱テープ」の事業化について社内を説得するのに、これまでのアルミ商品の開発に比べ、何倍もの時間と労力を費やした。

 そんな松井さんの試行錯誤の姿に共感する社員が、1人、2人と増え、3年越しで企画・開発・製造・営業まで一貫態勢が整った。最初に完成した商品はロングタイプで、まず整骨院向けに営業をスタート。実際に使用してもらうことで使い勝手や使用感など生の声を集めた。また、開発スタッフは夏の蒸れ度や長時間使用などを検証するため毎日使用し、こうした企業努力が冷え対策の新製品「ウォームエイド」にもつながった。

 「ウォームエイド」はアルミ粉末を粘着層に含ませたことでテープ全体が暖かく、軽くて薄い伸縮性のある商品。直接肌にはれるので関節などにもフィットし、お風呂の温度に近い約40度が3時間程度継続する。

 今後もアルミの良さを生かした製品開発で、消費者の生活の悩みを解決する商品を開発したいと、チーム一丸となって取り組んでいる。

(大阪産業創造館プランナー 西前綾子)

 

前の記事:【担当者の一押し】元気な社長の共通点は? »

後の記事:【産創館レポート】「エンジニアのために会社」設立 »

ホーム