2010年3月15日
【産創館レポート】「エンジニアのために会社」設立
エンジニアとして会社員生活を送っていたものの、「エンジニアによるエンジニアのための会社」という理想の会社にめぐり合えず、「ないなら作るか」と決心した。それが2006年に設立したウェブシステムの開発を主に手がけるフィードテイラー(大阪市北区)だ。現在は自社ブランド、受託などによる米アップルの携帯電話「iPhone(アイフォーン)」用アプリケーション開発に特化したことで、時流に乗り快進撃を続けている。
設立当初、大石裕一社長自ら開発に、営業にと奔走していたが、昨年1月には開発専属の従業員採用を決定。開発と企画営業とを分離し、経営者として営業により力を注ぐようにしたいと思い描いていたため、エンジニアを採用した。
「職場を離れても、みんなが喜ぶソフトを開発してしまうくらい情熱のあるエンジニアが集まり、働きやすい環境をつくることで、従業員・会社双方にとって良い循環が生まれれば、業績が上がる」という理想を描いていた。このため、本人や家族の誕生日、結婚記念日、彼氏・彼女と付き合い始めた日は特別有給休暇をとることができるほか、すわり心地を重視したイスや広い机がオフィスに用意されるなど、開発環境も整えた。
なかでも快適な環境で開発ができるように、私用のパソコン購入資金を最大10万円まで支給するという「Happy My Mac」制度。条件は「そのパソコンで個人ブランドのアイフォーン用アプリケーション開発を続けること」のみで、その他の利用方法については一切会社として関与せず、完全に個人所有物になるというものだ。
「業務で培ったノウハウが個人名義のアプリに生かされる一方、逆のパターンもあり、それがよい循環を生んでいる」と大石社長は話す。実際に同制度で購入したパソコンから、公私共に複数のアプリが生まれ、「10万円の投資以上の元は十分に取れた」という。
大石社長が描いた「エンジニアによるエンジニアのための会社」づくりは着々と進んでいる。
(大阪産業創造館プランナー 山崎浩司)
(2010年3月15日 10:46)
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