2010年3月29日
【産創館レポート】"つかう"側のニーズ 徹底的に調査
“自然界からの恵み”を基本に、化粧品づくりを追求するコスモプロダクツ(大阪市中央区)。1987年の設立から23年間がたち、いつしか“つくる”側の都合で、その場しのぎ的な商品を数多く乱発していた。当然のことながら、発売から1年未満で消えるような商品も数多かったという。
そんな同社が売り上げ目標をクリアし、社員たちが次の商品開発に期待を抱き、それぞれが目標を持つような士気の高い会社へと原点回帰するきっかけとなったのが、“つかう”側の生活者と直接コミュニケーションすることだった。
具体的には、大阪産業創造館のモニターシステムを活用することで、女性の視点で自社の商品を見てもらい、意見を収集した。
企画開発部の伊藤健太郎さんは、「えっ!と驚くようなリアルな意見も数多くあり、戸惑いもあった」と言う。しかし、その声を商品に生かすことで、創業時の活力を取り戻した。
「ホワイトラベル 贅沢プラセンタのもっちり白肌」シリーズの保湿クリームの使用感について意見を求めた際には、AとBの2つの回答を用意し、社内的にはAの人気が高いだろうと考えていたが、モニターの女性たちはBを支持。予想を覆す意外な結果を踏まえ、再び社内で議論した末に、Bを採用することを決めた。
結果、若年層向け大手バラエティーストアの梅田店、池袋店など全店で限定先行販売され、人気に。また、商品カタログにモニターからの声を載せたことも奏功して、一時は品切れとなるほど人気を集めた。
同社が体験したのは、「消費者が対価を払っても、満足してもらえる商品づくり」。そのためには商品の発売前に、開発者として「これで売れる!」と確信が持てるまで、消費者ニーズを徹底的に調べることが必要だと感じたいう。
(大阪産業創造館プランナー 西嶋雄己)
【写真説明】大手バラエティーストア池袋店にならぶコスモプロダクツの商品
(2010年3月29日 09:57)
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