2010年4月13日
■31■大東中央ロータリークラブ前会長 糸川千惠子さん
プロ野球選手も“まな弟子”
裏千家茶道を指導して40年。昭和62年から大阪府大東市にある大阪産業大学で、平成9年からは同じ学校法人の大阪桐蔭中・高で茶道部の指導を続けている。
大阪桐蔭といえば、高校野球の名門。巨人・辻内崇伸選手や日本ハム・中田翔選手ら多くのプロ野球選手も“まな弟子”。おじぎの仕方から上座、下座の別まで、茶道を通して礼儀作法を共に学んだという。
指導方針は「まわりに粗相がないよう気を配り、一分のすきもあってはならない」。糸川さん自身、亡き恩師によくしかられた。とくに「いろいろな茶会の経験を積みなさい。でも、報告は必ず忘れないように」と、厳しくいわれた。
当時はその意味が分からなかったが、指導する立場になって報告の大切さがわかった。茶席での細かなふるまいや接待の様子の報告を受けることで指導する上での課題が見つかり、次につなげていくことができるという。
「桐蔭の茶道部は体育会系。生徒たちに私の荷物を持つよう指導していますし、体育祭では茶道部がリレーで一番。それぐらい気合の入ったクラブです」と笑う。
茶道精神を発揮するのは、学校茶道の世界だけではない。50歳のとき保護司の委嘱を受けた。大東、四條畷両市の大東地区を担当、少年や成人が自宅に面接に来たときは茶杓と茶碗を出し、お茶をたてさせる。心の余裕と柔軟性を身につけてほしいという願いからだ。
少年院や刑務所を出てきた人がまずぶつかるのが、就労の壁。更生は、本人と保護司の思いだけではかなわない。「雇用の協力者や地域の理解が新しい一歩を踏み出す力になります」とまわりの支援を願う言葉に力がこもる。
もちろん所属する大東中央ロータリークラブでも、お茶は会員交流のためのキー・アイテム。毎月2週目の例会はお茶会の日で、男性会員もお茶係になってポットと抹茶を用意。和気藹々(あいあい)と楽しむ。
ロータリークラブの職業分類には「学校茶道」と記している。「茶道の魅力は一期一会。季節を感じ、臨機応変におもてなしできる心を、さまざまなところで広げていきたい」と、瞳を輝かせた。
【写真説明】茶道の魅力は一期一会。世界に日本文化を伝えられる人を育てたい」と話す糸川さん=大阪市北区
(2010年4月13日 05:00)
Category:変わるロータリークラブ「第2660地区」の元気人
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