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【ウオーキングナビ】健康づくりの"第一歩" 嵐山から太秦、花園を散策

歩くことの魅力を体験ルポするウオーキングの「情報パレット」さぁLet’s go walking!

静かに過ごせる隠れ名所「鹿王院」

 観光都市、京都。1100年間、都であり続けただけに、長い歴史を物語る文化財をたくさん抱え、世界の人を魅了してやまない名所が至る所にある。一方、名所を少し離れただけで静かに過ごせる隠れ名所があるのもまた京都の魅力。ある晴天に恵まれた春の一日、陽気に駆られて京都有数の桜の名所として知られる嵐山をスタートに、太秦(うずまさ)から花園までを歩くぶらり旅に出てみた。(園田和洋)

 阪急・嵐山駅を出て桂川方向に進む。嵐山公園の桜は満開で、そこから見る渡月橋の姿はまた格別。橋を渡る。やはり桜の観光シーズン。平日とはいえ橋の上は人でいっぱいだ。

 そんな中、振り返って嵐山を見ると、濃い緑の中に満開の桜が存在を主張するように白い斑点があちらこちらで確認できた。渡月橋は鎌倉時代、亀山上皇が橋の上を移動する月を見て名付けたというが、昔は今より約150メートル上流に架かっていた。

 少し北へと歩き、京福・嵐山駅を過ぎたところで東へと進む。曲がっただけで人の数がぐっと減り、ここからペースもあがる。10分ほど歩いただろうか。室町時代、足利義満が創建した鹿王(ろくおう)院に着く。

 静かな住宅街の一角、古びた門が風情を漂わせる。門をくぐり、長い参道を経て枯れ山水の庭園をしばし鑑賞する。庭の奥に建つ舎利殿の横にはさきほど間近にみた嵐山が望める。嵐山からわずかのところで心静かなひとときを過ごせたのはありがたい。

 離れたくない気分を振り切って、次の目的地の車折(くるまざき)神社へ。社前で後嵯峨天皇の牛車の一部が壊れて動かなくなり、門前の石を車折石と呼んだことが名前の由来。

 渡月橋もそうだが、社寺や名所の由来に、天皇や皇室の名前が結構出てくるところに、京都の歴史の奥深さがある。

 三条通沿いの境内は意外と広くて明るい。商売繁盛、売掛金回収に御利益があるとされる。このほか、境内にある芸能神社の周囲に並べられた有名人の名前が書かれた玉垣を見ていくのも楽しい。

 帷子(かたびら)の辻から太秦まで大映通り商店街を歩く。かつてはこの近くに大映映画の撮影所が、今は松竹の撮影所が建つ映画の街。フィルムに見立ててペイントした道に商店街の心意気を感じさせる。

 太秦の交差点で京福と広隆寺の門というおなじみの光景を見ながら通過。三条通を東へ進むと、全国的に珍しい三本柱の鳥居を持つ木島神社(蚕(かいこ)ノ社(やしろ))前に出た。

 古代、この地に勢力を持った秦氏創建の神社で、三本柱の意味は一方が秦氏ゆかりの松尾大社を向いているとか、秦氏=キリスト教徒説とかがあるが、結局は不明のままだ。

 最後は法金剛院。平安時代の庭園と仏像が残る古寺。訪ねたときは池の周囲の桜が満開だったが、梅雨の時期はアジサイ、夏はハスの花などが楽しめる。

 カメラ好きの筆者もその時期には、ここで写真撮影していることだろう。

【データ】ウオーキングした日=4月8日▽区間=阪急・嵐山〜花園・法金剛院▽距離=約6キロ。
【メ モ】車折神社〜帷子の辻と太秦〜蚕ノ社の三条通は歩道がないところが多い。その代わりとして、住宅街の中や京福沿いの道などを使って通行することが可能。
【その他】拝観料=鹿王院(京都市右京区嵯峨北堀町)大人・300円、中高生・200円、小学生・100円▽法金剛院(京都市右京区花園扇野町)大人・400円、小中高生・300円。
※車折神社と蚕ノ社は境内自由。

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