2010年4月24日
がんでも働ける 体験者24人がノウハウ本
がんになっても働き続けられる労働環境の整備を目指し、大阪などのがん体験者24人が経験を持ち寄って執筆したノウハウ本「がんと一緒に働こう!」(合同出版)が5月1日、出版される。闘病記のイメージを払拭(ふっしょく)するため、4コマ漫画などを交えソフト感を演出しながらがん体験者が直面する就労問題に解決の道筋を示している。
大阪在住の改發(かいはつ)厚さん(37)らがん体験者のほか、就労問題を研究している神戸市の瓜生原葉子さん(44)らが東京都内でがん患者の支援活動を行っている桜井なおみさん(42)の呼びかけで執筆した。
同書では、非正規雇用も含めたがん患者が知っておきたい働く権利▽企業側の考え方▽職場でのコミュニケーション▽保険や社会保障制度の使い方▽ワーキンググッズや生活術をテーマに設定。巻末に行政や専門家の相談窓口一覧をつけた。
精巣腫瘍(しゅよう)体験者の改發さんは「異動や職種変更など度重なる辞令が本来は異をとなえるべき問題と気づかされた。がんになれば会社に迷惑をかけていると思いがちだ。同じ思いをしている人の役に立てば」と話した。
また、製薬会社を退職し、現在は神戸大大学院で、就労問題について研究している瓜生原さんは「2人に1人ががんになる社会では多様な雇用・就業形態をもたざるを得ない。また、がんにかかわる商品開発やサービスなどビジネスのあり方にも大きな影響を与える時代が来る」と指摘している。
桜井さんが実施したがん体験者を対象にした就労調査では、体験者の約3割が退職を余儀なくされたという。桜井さんは「本人も会社もがん治療や就労に関する制度を正しく理解していればこうした事態を防ぐことができる」と話している。
1365円。問い合わせは、キャンサーネットジャパン大阪事務局(電話06・6886・3388)。
(2010年4月24日 10:32)
タグ:がん, キャンサーネットジャパン
Category:健康と医療
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