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■33■大阪住吉ロータリークラブ親睦委員会委員長 新井文三さん(62)

大阪住吉ロータリークラブ親睦委員会委員長 新井文三さん(62)空手の魅力は上下関係

 関西大学工学部の学生だった40年前、空手道に出合った。現在は賢友流五段。印刷会社を経営するかたわら、いまもOBとして大学で後輩の指導にあたっている。

 「関大には、体育会系の空手部とは別に工学部空手部があります。入学の時に勧誘され、その日から空手優先の人生が始まりました」と笑う。

 部の練習は毎日、夕方から。1、2年のころは時間に余裕があったが、3、4年になると工学部生は1日中実験に追われる。しかし、指導する上級生がいなければ、部活にならない。夕方の練習に間に合うように実験スケジュールを調整した。

 また、「けがは勲章」と、右手を骨折しても左手でノートを取り、食事をするなどしていた。厳しい練習だけに「最初20人近くいた同学年の部員も、4年になったら4人に。最後まで残った仲間は、“竹馬の友”的な存在です」という。

 大学を卒業してからも空手と仕事を両立。毎日午前5時に起き、腹筋100回。拳立て30回を3セット。スクワット100回を欠かさない。

 そんな新井さんでも50代半ばを過ぎ、ダイエットに取り組むことになる。体重が気づかないうちに20キロ以上増えて、99キロになっていた。ハイハイをしていた孫娘が、おなかに乗った写真を見て、そのふくれ具合にショックを受けたのがきっかけ。「今は、ほぼベストの75キロを維持しています」という。

 学生時代から、尊敬してやまない人がいる。当時の空手部監督で、歴史ある賢友流空手道で指導者として今も活躍している大志万(おおしま)宗吉八段。「年は2つしか違わないのですが、己に厳しい、すばらしい師匠です」とその背中を追う。

 「今は上下関係がおろそかになっている時代ですが、空手の魅力は先輩と後輩の間にパシッとした“線”があること。いくつになっても尊敬でき、近寄りがたい人がいるというのはありがたいことです」

 ロータリークラブでも空手部同様、やると決めたらロータリー優先。ホームクラブの例会は会員になってから25年間、一度も欠席したことがない。「ロータリーは親睦から」の基本理念を頭に「100%出席を続けていきたい」と話した。

【写真説明】「80代になっても空手を続けていたい」と話す新井さん=大阪市北区

※2010年4月20日付産経新聞朝刊(大阪版)掲載

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