2010年5月 4日
■34■大阪城北ロータリークラブ元会長 山田英男さん(70)
カンボジアの“大阪での顔”
カンボジア王国の在大阪名誉領事を務める。カンボジアの“大阪での顔”として世界遺産・アンコールワット観光から投資ビジネスまで、関係事案を担う。なかでも最も忙しいのがビザ発給業務だ。
「近畿一円が管轄の範囲。カンボジア王国の信頼を得て、民間人の私が観光でも商用でもビザを発給しています」と背筋を伸ばす。
カンボジアとの縁は、十数年前。米・カリフォルニア州パームスプリングズで経営しているレストランで当時、カンボジア難民を従業員として受け入れていたことがきっかけだった。カンボジア政府関係者も店を訪れるようになり、いつしか内戦後の国家再生への助力を請われるようになった。
「カンボジアでは観光立国を目指しており、その拠点を大阪にほしがっていました。それで、わたしが梅田の自社ビルの一室を名誉領事館として提供することにしたんです」
本業は不動産業。名誉領事はボランティアだが、若手ロータリアン(会員)の中には、名誉領事が本業だと思っている人もいるというほど、思い入れは熱い。
平成13年4月に名誉領事館を開設。翌年にはカンボジアの復興には、教育分野の支援が必要と、NPO法人「スローラァインカンボジア(カンボジアを愛する)」を大阪城北ロータリーの仲間とともに設立した。同年10月からプノンペン市内の中高校内に5教室の校舎建設を開始、と矢継ぎ早に支援事業を繰り出した。
さらに、五輪マラソンメダリストの有森裕子さんが代表を務めるNPO法人ハート・オブ・ゴールドが主催する「アンコールワット国際ハーフマラソン」大会も陰で支える。
ゴムやキャッサバイモなど、エコ・エネルギーとして注目される同国の資源を共同で開発する投資家も募り、自らも大阪のビジネスマンに先立ってゴム事業に投資。文化・経済の両面から同国の再生を後押ししている。
「カンボジアの人は日本が大好きです。上から目線の支援でなく、次代のパートナーとしてカンボジアと手をつなぐ経済人が増えれば、資源小国の日本の将来に明かりがさすと信じています」と力を込めた。
【写真説明】カンボジア名誉領事を務める山田さん。「対等の立場でカンボジアと手をつなぐ経済人が増えれば」と期待している=大阪市北区
※2010年4月27日付産経新聞朝刊(大阪版)掲載
(2010年5月 4日 05:00)
Category:変わるロータリークラブ「第2660地区」の元気人
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