2010年5月18日
■35■大阪大淀ロータリークラブ次期会長 大石正守さん(72)
次代担う若者支援に全力
日本を支える次代のリーダー養成を目的に昨年11月、大阪に誕生したNPO法人「きらめき未来塾」の発起人代表を務める。
平成17年から高校生を対象に毎年夏休み、前身の「未来塾」を開講。参加費無料の3泊4日の宿泊研修を5年間提供し、約450人の高校生が水野彌一・京都大学アメリカンフットボール部監督や田中紘一・先端医療振興財団先端医療センター長ら一流の講師陣から講義を受けた。
高校生に目を向けたきっかけは、明確な未来像を描けない日本の現状に危機感をいだいたアフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)の創業者・最高顧問の大竹美喜さん(70)との出会い。大石さんが経営する会社が、アフラックの代理店を営むことから「これからの日本を支えるリーダーを養成したい」という大竹さんの志に共感した。
「2010年きらめき未来塾」は、全国の高校生100人を募集し、8月に岐阜県・飛騨で開催する。「4泊5日で座学と自然との共生を学んでもらいます。未来塾は文武の『文』を中心にやってきましたが、NPO法人化に合わせ、将来のオリンピック金メダリストを目指すアスリートの養成も視野に入れています」
社員とともにがん遺児奨学金や小児がんの子供を支えるゴールドリボン活動などにも参加。大阪市中央区に昨年完成した、難病と闘う子供たちと家族のための総合支援センター「アフラックペアレンツハウス大阪」の建設にも尽力した。
そんな大石さんが7年前、中咽頭(ちゅういんとう)がんと宣告された。ショックで目の前が真っ白になった。医師に「がんのできた位置を考えると外科手術では、脊椎(せきつい)を損傷する危険も覚悟してほしい」といわれ、臨床実験に近い抗がん剤治療を選んだ。7カ月の入退院を繰り返し、がんに勝つ。
「入院1カ月後から、会社に出ました。弱気になったらダメというのが、がんと闘って得た実感です」
ロータリーも同じ。会員減少の一番の原因は、不況ではなく会員が燃えることのできる事業の不足と見る。「わたしが会長になったら、未来塾を大淀ロータリークラブの事業として位置づけたい。次代を担う若者を支援するほど、すばらしい事業はないですから」
【写真説明】「リーダーの必須条件は自分の考えを率直に表現できる能力と、コミュニケーション能力」と話す大石さん=大阪市北区
※2010年5月11日付産経新聞朝刊(大阪版)掲載
(2010年5月18日 05:00)
Category:変わるロータリークラブ「第2660地区」の元気人
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