2010年5月25日
■36■大阪ネクストロータリークラブ初代会長 牧尾晴喜さん(35)
「前人未到」の挑戦が面白い
第2660地区で最も新しい86番目のクラブとして平成19年10月、創設された関西初の新世代クラブ「大阪ネクストロータリークラブ」の初代会長。就任の前日に33歳になったばかりで、「日本ではいちばん若い会長だったと思います。会長会議に行くと『えっ?』って感じで見られました」と笑う。
ロータリークラブとの出合いは大阪市立大大学院生だった23歳のとき。知り合いの教授に「ロータリーの国際親善奨学金に応募しないか」と勧められた。建築学科には、語学が得意な学生が少なく、大学時代に英語サークルに所属していたことで、白羽の矢が立った。
審査を通り、オーストラリアに留学。初めての海外だった。1年間の留学の授業料と生活費として返済義務のない約200万円を支給され、メルボルンの工科大学で国際開発について学んだ。
何より驚いたのは「将来の地球のため」と、スーパーのレジ袋を一切もらわない北欧からの留学生ら、さまざまな国から来た学生を通して知った文化の違い。
帰国後、大阪市住吉区に設計だけでなく建築翻訳を掲げた「スタジオOJMM」を立ち上げたのも、当然の結果だった。
“建築翻訳家”という聞き慣れない職業を名乗るのは、図面で話が通じる世界だからこそ、日本の建築を海外に、海外の建築を日本に紹介することで、世界との橋渡しをしたいとの熱い思いから。
「母子家庭で、家計を助けるために子供のころ新聞配達をしていたぼくにとって、海外留学は夢でした。それをかなえてくれたロータリーのおかげで、人生が百八十度変わりました」
大阪ネクストロータリークラブは、ロータリークラブに若い世代をというパストガバナー(地区内の唯一の管理役員であるガバナー経験者)の肝いりで、新世代クラブとして3年前に生まれた。
主に、奨学金受給者や研究グループ交換のOB・OGで創立された。ネクストの立ち位置を探る時期を経て、「言語に堪能など、各メンバーの強みを生かした奉仕を」という方向性が見えてきたという。
「ネクストも会長も建築翻訳家も、人がまだやっていないことをやる方が面白い。だから、これからのネクストがぼく自身、とても楽しみなんです」
【写真説明】「ネクストの存在意義は、ロータリークラブの伝統を踏まえて新機軸を出していくこと」と話す牧尾さん=大阪市北区
※2010年5月11日付産経新聞朝刊(大阪版)掲載
(2010年5月25日 05:00)
Category:変わるロータリークラブ「第2660地区」の元気人
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