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【教育想論】前関西経済同友会代表幹事 三井住友銀行副会長 中野健二郎さん

求められる挑戦的な人材 能動的に仕事に取り組む習慣を
 

【教育想論】前関西経済同友会代表幹事 三井住友銀行副会長 中野健二郎さん

 昨年11月に関西経済同友会の「ボストン・シンポジウム」に参加した際に、米ハーバード大の教授らから、「最近は日本からの留学生が減っている」という指摘がありました。逆に中国や韓国からの留学生は増えているそうですが、私は日本の学生や若者は内向き思考になっているのではないかと危惧(きぐ)しています。

 ビジネスの世界でも今後グローバル(地球規模)化はますます進み、それに対応する人材を育成しなければなりません。ところが、国内の学校現場で使われている世界地図を見ると、日本が真ん中に位置し、まるで日本を中心として世界が回っているように錯覚しがちです。まずこの発想を変えなければならず、私は地球儀を使って世界地理を学ばせるべきだと考えます。

 また、海外の企業と対等に渡り合うためには英会話の能力を磨き、外国人とのコミュニケーション力を高めることが必要です。それには、まず日本語(国語)教育が基本であることはいうまでもありません。英会話力が身につくと、国際人としておのずと外に目が向くことになると思うのです。ただ、英会話ができても、仕事ができることとは話が別です。

 学生が就職して仕事ができるようになるためには、私は入社5年目から12、3年までの時期に能動的に取り組む習慣をつけることが、企業教育として最も大切だと主張し続けています。今の学生たちはいわゆる詰め込み教育で学び、社会人になっても命じられたことだけをこなす“受け身”の姿勢が目につきます。しかしそれでは不十分で、自ら発想し行動を起こすことが望まれます。能動的に動ける人と受動的な人とでは、その後の人生も大きく変わってくるはず。チャレンジング(挑戦的)な人材がますます求められる時代です。

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