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帝塚山学院が「土曜スクール」を開講 空き教室を小学生に開放

“生きた英語”学んで グローバル化へ国際教育を実践 教育資源の社会還元の狙いも
 

外国人教師とカードゲームを使って学習する児童たち

 帝塚山学院(大阪市住吉区)が今春から、土曜日の空き教室を小学生に開放し、“生きた英語”を学んでもらうプログラムをスタートさせた。その名も「帝塚山学院土曜スクール(TSS)」だ。授業は全員、プロの外国人教師が担当。同学院だけでなく、外部からの児童も参加できるのが特徴。教育資源を社会に還元する狙いもあり、少子化時代の新たな取り組みとして注目を集めている。

 「マウス!」

 外国人の女性教師がネズミの絵を見せると、子供たちの元気な声が教室いっぱいに響く。5月15日、同学院で開かれたTSSの光景だ。子供たちは教師と一緒に円陣を組んで床に座り、遊び感覚で英語を楽しんでいる。同学院小学校2年の中堂茉美さん(7)は「英語のカードゲームが大好き」。母親の照美さんも「自然に英語と親しめる環境が素晴らしい。娘も土曜日が来るのを心待ちにしています」と話す。

 同学院では小学校が開設された1917年から英語をカリキュラムに取り入れ、現在は小学1年次からネイティブ教員と日本人教員による英語(英会話)の授業が導入されている。

 TSSは今年4月から始まり、初年度は小学2年から4年までの7クラスで138人が学んでいる。このうち約4分の1が外部からの児童だ。毎回、英語、芸術、運動で編成される5時間のカリキュラムが組まれ、授業はいずれも英語で行われる。
 

石川啓理事長

 同学院の石川啓理事長は「グローバル化が進むなか、早い段階からコミュニケーションのための真の英語力をはぐくみ、国際感覚を身につけた人材を送り出したい。地域に支えられてきた本学院の教育資源を社会に還元する狙いもある」と語る。内外から幅広く児童を募り、授業料も1回5時間×年間30回で25万円という金額に抑えたのもそのためだという。

 授業を担当するのは厳しい選考基準をクリアした外国人教師で、全員が英語のネイティブスピーカーだ。また、各クラスの児童約10人に1人の割合で英語に堪能な大学生らが助手を務める。ここで5年間学べば、海外の現地校で1年間過ごしたのと同じ教育環境が体験できるという。

 TSSの教育ディレクターを務めるカナダ出身のカイ・シュエルマーさんは「単に英語を読んだり、話せるようにするだけでなく、英語で物事を考えながら問題解決力を身につけることを目指したい」という。TSSは来年度以降も募集が行われる。問い合わせは、帝塚山学院土曜スクール事務室(TEL06・6672・1954)。

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