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■38■高槻東ロータリークラブガバナー補佐 北田他実夫さん(72)

関大剣道部有鄰会の名誉師範を務める北田さん 剣士の精神 演劇に生かす

 剣道7段。関西大学体育会剣道部有鄰(ゆうりん)会の名誉師範を務める。前身の関大二部体育会剣道部の創部から50年以上の歴史を誇る同会で、23年にわたり指導にあたってきた。

 大学夜間部の剣道部学生による年1回の全国大会「二部学生剣道東西対抗試合」では、監督として関大と立命館大の25人の混合選抜チームを率いる。

 「監督としての成績は7勝8敗。といってもわたしは、旗印みたいなもん。練習や試合後に学生たちと、酒を飲むのが一番の楽しみです」と笑う。

 北田さんが剣道を始めたのは、意外にも戦前のハリウッド映画「海賊ブラッド」などで活躍したアクション・スター、エロール・フリンへのあこがれから。

 フェンシングを始めたかったが当時、国内では習うところもほとんどなかった。一方、剣道も昭和20年の敗戦とともに進駐軍によって禁止されていた。

 そんな状況のなかで、当時の愛好者らが苦心の末に剣道的要素を盛り込んで編み出した『しない競技』を始めることになる。

 「試合では、袋をかぶせた竹刀をもち、フェンシングのような着衣で、時間内に打った本数で勝ち負けをつける競技です」

 昭和26年にサンフランシスコ講和条約が締結され、日本が国際社会に復帰。剣道も自由にできるようになったことから、そのまま“剣士”の道を歩むことになった。

 「剣道の魅力は、相手に対する思いやり。負けた者の気持ちをくみ取って、勝ってガッツポーズすることなど厳しくいましめています」

 朝の素振り500回が日課という硬派なイメージだが、高槻東ロータリークラブでは、平成5年に会員有志で結成した演劇同好会・劇団「はぐるま座」の座長も務める。

 当初は、家族会の余興的な役割だったが、演技を磨きつつ「奉仕活動」への飛躍を期し、10年3月にはじめて高槻市内の高齢者施設を慰問。その後2年に1回の慰問の上演を続け15年、国際ロータリークラブの「意義ある業績賞」を受賞する。

 当たり役は忠臣蔵・松の廊下の吉良上野介や国定忠治。「座員12人、後援会員12人。楽しく社会奉仕できるのが、うちのクラブのよさです」と笑顔が広がった。

【写真説明】関大剣道部有鄰会の名誉師範を務める北田さん
 

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