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■40■第2660地区ガバナー 大阪西南ロータリークラブ 大谷透さん(74)

「ロータリークラブが友情の神髄を教えてくれた」と話す大谷さん 先輩に学んだ友情の神髄

 昨年7月に2660地区唯一の管理役員であるガバナーに就任。この1年、国内外で多くの職責を果たしてきた。その一つとして、地区内にある85クラブすべてでスピーチを行った。

 「去年の8月から11月にかけてはほぼ毎日、どこかのクラブでしゃべっていました」と笑う。

 そこで必ず話題にしたのが、内科医という自身の職業的視点を取り入れた「クラブの健康診断」。バロメーターは(1)奉仕の内容(2)会員数の推移(3)例会出席率(4)地区への貢献度の4つ。ガバナーは「クラブを励まし、勇気づける存在」をモットーにしてきた。

 「出席率を良くするには、いい交友関係を築くことが一番。仲良しの友人と一緒にテーブルを囲めば、少々退屈なスピーチでも我慢できる」というユーモアあふれる“診断”で場を和ませた。

 8人のガバナー補佐や多くの地区委員のおかげで、ガバナー職は「予想より楽だった」というが、毎週水曜日は、経営する医院を後輩に任せ、地区事務局に詰めてロータリーの仕事をこなした。

 「この1年、本職の方の患者さんには多大な迷惑をかけました。ただ、ガバナーとしての得難い体験は、診療にも必ず役に立つ。任期が終わる7月からは、患者さんファーストの医師に戻ります」と、表情が和む。

 そんな大谷さんが、大阪西南ロータリークラブに入会したのは41歳のとき。がん専門医として、1男3女の父として、公私ともに充実した時期だった。

 しかし、不幸が襲う。当時小学1年生の3女、敦子さんが、日本では、まだ数例の報告しかなかった小児がんと診断されたのだ。

 「がん専門医である自分の娘が、なんで、がんに…」。医師であることが苦悩を深めた。当然、クラブへの出席も滞った。そのとき、だれよりも出席に厳しかった先輩ロータリアンが「教師の子供が必ずできるとは限らんもんな。悔いのないよう世話したんなはれ」と言ってくれた。

 「すっと、気持ちが楽になりました。娘は神に召されましたが、あのちょっとした一言が、私にロータリーの友情の神髄を教えてくれた気がします。だから私はこれからもずっと、ロータリーの素晴らしさを伝えていきたい」

 (おわり)

【写真説明】「ロータリークラブが友情の神髄を教えてくれた」と話す大谷さん

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