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【産創館レポート】微細精密加工を手がけるプロ集団

大阪市鶴見区にある新日本テックの本社外観 家電から自動車まで大量生産が求められる部品や製品の製造に金型は欠かせない。新日本テック(大阪市鶴見区)は、携帯電話などの電子部品の製造に必要な各種超精密金型の製作を得意とし、部品の単品受注をはじめ、設計からの金型一式製作を手がけている。

 1953年にスライドファスナーのメーカーとして創業。その後、精密加工技術を培い、超精密金型部品の製作に乗り出した。以来、超硬合金やダイヤモンド製の金型部品、プレス金型、プラスチックモールド金型へと製品群を拡大し、独自技術の開発にも取り組んできた。

和泉康夫社長 和泉康夫社長は「寿司屋のように旬の技術を鮮度よく時代に合わせて提供していきたい」と話す。その技術の一つが「かす上がり防止レーザ加工」。

 かす上がりとは、プレス加工で打抜かれた「かす」がパンチの上昇とともに持ち上がる現象で、製品の不具合や金型破損の原因となる。同社は金型部品にレーザ加工を施すことで、その防止に成功し、特許を取得。今や薄板材料の高速プレス打ち抜きには欠かせない技術となり、需要は飛躍的に伸びている。

 また、ダイヤモンドを金型部品の先端部に用いた「ダイヤモンド金型部品」では、金型寿命の大幅な向上で顧客の生産性向上に貢献。現在も産学官の連携による研究によって技術向上と事業化に取り組んでいる。

 旬のネタを提供し続けられるよう顧客の要望に応えるだけでなく、市場ニーズをとらえた技術開発に意欲的に取り組んでいる。結果、経済産業省・中小企業庁の「2009年 元気なモノ作り中小企業300社」に選出され、また参画事業が近畿経済産業局より新連携事業計画に認定されるなど、具体的な成果として現れている。

 社員の家族を対象に「夏休み家族見学会」を毎年開催し、家族と会社のつながりも欠かさない。きれいに磨かれた床や整理された工場を見学すると、プロ集団としての微細精密加工の未来を創造する心意気が伝わってくる。

(大阪産業創造館 シニアプランナー 多賀谷 元)

【写真説明】大阪市鶴見区にある新日本テックの本社外観(写真左上)と和泉康夫社長(同右下)

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