2010年7月10日
【プロ野球】阪神 走る若虎 幸運な逆転
阪神6-5横浜(9日、甲子園)
◇
今季に勝負をかける阪神の真弓監督が目指した野球は、「豪快に打ち勝つ」だった。しかし「こんなゲームも、ひとつずつ拾っていきたいね」。運も味方につけての逆転勝ちに、思わず白い歯がこぼれた。
1点を追う八回、1死三塁。代打金本の打球はボテボテの一塁ゴロ。本塁へ突入した代走の三塁走者・大和は「セーフになることしか考えていなかった」。このあと、滅多に見られないプレーが決勝点となる。
1死一塁。代走に指名されたのは、6日に昇格したばかりの2年目の上本。「いけると思ったら走れ」という指示を受け、迷わず二塁へ走った。橋本捕手が二塁ベース上に送球したが…。
「僕のおなかに当たったボールが、(ショート後方の)外野の方に転がっていくのが走りながらみえました」。全力疾走で決勝のホームを踏んだ上本を待っていたのは、ナインの手荒い祝福だった。
ヒーローは若い2人に奪われたが、この日も3人の主砲は自分の仕事をきっちりこなした。マートンは3打席連続二塁打。新井も2安打3打点。八回の逆転劇は、ブラゼルの左翼フェンス直撃の二塁打が始まりだった。
中日に敗れた首位巨人とのゲーム差は1・5。「球宴まで残り試合は少なくなったし、ここで、ダッシュをかけたいね」と指揮官。堂々の首位奪取宣言だ。 (三木建次)
(2010年7月10日 10:19)
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