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【寅の番】「ハンカチ王子」指名待望論

 阪神球団内で、今秋のドラフト会議では早大の斎藤佑樹投手を1位指名すべきだ、という声が日増しに高まっている。早実高のエースで2006年夏の甲子園の優勝投手。当時は甘いマスクとハンカチで汗をぬぐう姿が話題となり、「ハンカチ王子」と呼ばれた。早大では1年春から活躍して通算27勝。4年の現在は早大野球部第100代の主将を務めている。

 ロッテやヤクルトが獲得を狙うドラフトの目玉について、阪神はあまり関心がないとみられていたが、「若手のスターがほしい。斎藤君は人気、実力とも兼ね備えているし、大舞台を経験しているのも魅力」とある球団首脳は否定した。

 斎藤株が急騰している背景には、投打とも若手の生え抜きスター不在。13日から甲子園で行われた巨人との首位攻防戦の先発メンバーをみると、生え抜き野手の20歳代は29歳の鳥谷だけ。先発投手陣をみても、やっと高卒5年目の鶴が台頭してきたが、他の若手でベテランや外国人投手を追い抜くような人材はいない。

 阪神は、04年入団の鳥谷以降、全国的に注目されたドラフト1位選手はいない。今年、即戦力と期待された二神(法大)は、右ヒジを痛めて離脱中。編成担当者の中には「今年は大学生投手を中心に、近年にない豊作の年。潜在能力のある投手は、ほかにもたくさんいる」と斎藤1位指名に消極的な意見もあるが、過去に注目選手の指名を回避して失敗した例は数知れずだ。

 今年のドラフト会議は10月28日。阪神の最終決断が注目される。 (三木建次)
 

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