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大商FX じわり存在感 あす21日で開設1年

取引所FXの取引高推移 大阪証券取引所のFX(外国為替証拠金取引)市場「大証FX」が、21日で開設から1年を迎える。一時は伸び悩んだものの、取次業者の増加に伴い取引ペースが上がり、今月15日までの取引高は計約185万単位(FX1単位は1万通貨)。単月の取引高でみると、取引所FXとして先行する東京金融取引所の「くりっく365」のまだ4%程度だが、大証の米田道生社長は「全く新しい挑戦なので、時間をかけて市場を育てる」と強調する。

 大証によると、大証FXの月次取引高は昨年7月(開設日の21日以降)の6万3938単位でスタート。10月の16万4766単位にまで伸びたが、その後は約5万単位へ落ち込んだ。しかし今年2月から再び増加に転じ、インターネット証券などの新規参入も相次いだことで増加傾向が定着した。

 6月は39万7218単位と単月では過去最高の取引高を記録。7月も15日現在までは17万1316単位となっている。今月下旬に参加する証券最大手の野村証券を含めると取次業者も11社に増え、開設当初の6社から約2倍となり今後の取引拡大が見込まれる。

 しかし、平成17年7月に開設された東京金融取引所の「くりっく365」と比べるとまだ見劣りする。くりっく365は23通貨ペアを取り扱うが、大証FXと共通する9通貨ペアの取引高は、大証FX開設以降の同期間で約9114万単位。大証FXは過去最高の取引高の6月でも、くりっくの4・7%にすぎない。

 これまでFXはFX業者が取り扱う「店頭FX」が中心だったが、悪質業者による顧客資金の流用などトラブルが相次いだため金融庁が規制を強化。中小FX業者の淘汰(とうた)が進んでいる。

 大証FXは証券取引所の信頼性を背景に、公平で透明性の高い取引が特徴。税制面で優遇されるうえ、取引所が証拠金を管理するため取引業者が破綻(はたん)した場合でも証拠金が保全されることから「いずれは店頭FXから主流がシフトしてくる」(関係者)という。

 今年1月に取引資格を取得したネット証券大手の松井証券は「大証FXは証券取引と板情報(売買の注文状況の表)が同じ形式で、株式投資家も安心して乗り出すことができる」と期待している。

 大証FX 外貨投資の一種で、為替レートを指標に1万通貨(米ドルなら1万米ドル)をFX1単位として売買し、差益などを狙う。少額の証拠金で何倍もの金額の取引を行えるが、証拠金を上回る損失が発生するリスクもある。投資家とFX業者が直接相対で取引する「店頭FX」に対し、取引所に上場される「取引所FX」として東京金融取引所の「くりっく365」に次ぎ、国内2番目の「大証FX」が昨年7月21日に開設。大証FXは現在、米ドル-円、ユーロ-円など9通貨ペアを売買できる。

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