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女子プロ野球 ファンつかむ

試合後に少年野球チームの指導をする女子プロ野球の選手ら=京都府福知山市 今春、関西を本拠地とする2球団で開幕した日本女子プロ野球リーグが、7月までの前期日程を終えた。ほかのプロ野球独立リーグが苦戦する中、集客性を疑問視する声も多かったが、これまでに2万5千人以上を動員するなど前評判以上の人気を集めた。8月から始まる後期日程では関東でも開催し、いっそうの知名度向上を目指す。

ひたむきなプレー 親近感わくサービス

 リーグを運営する日本女子プロ野球機構(大阪府高槻市)は昨年8月、約600人といわれる女子野球の競技人口の拡大とレベル向上などを目的に設立された。女子プロ野球は昭和25年から2年間活動した日本女子野球連盟以来となる。

 リーグに参加した球団は、京都アストドリームスと兵庫スイングスマイリーズの2つだけ。対戦カードが毎回同じである上、「男子野球に比べるとスピードやパワーに乏しい」など厳しい意見も指摘されていた。しかし、開幕3試合の平均観客数は約2600人、前期20試合で計2万5千人以上も動員した。

 元プロ野球選手で同リーグのスーパーバイザー、太田幸司さん(58)は「ゴルフでもテニスでも男女で違いがあるように、女子野球と男子野球も別のスポーツ。ひたむきさや熱さは見ている人の心に訴える」と魅力を語る。

 これまで5試合を観戦したという京都市右京区の男性会社員(37)も「プレーが熱心でずるくない。ファンサービスで選手と接する機会が多く、身近に感じるのもいい」と話す。

 選手らはサイン会や記念写真撮影はもちろん、観客と一緒にスタンドを清掃したり、球場の出入り口で観客を見送ったりもする。グラウンドで親子野球教室を開催することもあるなど、試合よりファンサービスの時間が長い場合もある。

 しかし、6月以降は観客数が千人を割り込む試合も目立った。リーグ代表の片桐諭さん(34)は「初年度は知名度を上げるため、招待客も多かった」と後期に向け気を引き締める。また、試合日程などの情報が分からないとの意見が多く、片桐さんは「インターネット中心の告知では限界があった」と反省。今後は複数のメディアを使った宣伝活動の強化を検討するという。

 太田さんは「残念だが、このリーグは現状では、実業団も含めると女子野球の最高峰ではない」としながらも、「選手たちはこんな挑戦に飛び込んでくるくらい野球が好きだし、意志が強い。レベルを高め、感動を呼ぶプレーでいっそう盛り上げたい。3年で日本のトップに立ち、女子プロ野球を定着させることができれば」と意気込む。

 8月下旬には西武ドーム(埼玉県所沢市)や神宮球場(東京都新宿区)での開催も予定している。

【写真説明】試合後に少年野球チームの指導をする女子プロ野球の選手ら=京都府福知山市

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